大阪市から「養育里親」に認定された男性カップルの一人が六日、「多くの大人が、家庭を必要とする子どものために、『育てる役割』の担い手になることに、関心を持ってもらえたら」とするコメントを発表した。 養育里親は、児童福祉法が定める里親制度の一つで、保護者のいない児童らを一定期間預かり養育する仕組み。厚生労働省の基準に基づき、都道府県や政令市が認定する。同性カップルを里親から除外する規定はない。 市によると、市内に住む三十代と四十代の男性カップルから二〇一五年秋、養育里親になりたいとの申し出があった。市は面談や研修の他、専門家による審議などを行い、昨年十二月、養育里親に認定した。厚労省は同性カップルの里親認定について「聞いたことがない」としており、全国初とみられる。