長野県佐久市のJAXA臼田宇宙空間観測所には日本一大きい、直径64mのパラボラアンテナがあります。この大型アンテナは1984年に整備され、1985年に日本が初めて惑星間空間に打ち上げたハレー彗星探査機「さきがけ」や「すいせい」との交信を行いました。その後も、このアンテナは小惑星探査機「はやぶさ」などの深宇宙探査機との通信を担い、現在も金星探査機「あかつき」や小惑星探査機「はやぶさ2」の運用に使われています。しかし、建設後30年以上が経過したことで老朽化が課題となり、2019年度の完成をめどに新たなアンテナを整備することになりました。 深宇宙探査用地上局プロジェクトについて教えてください。 新アンテナの完成予想図(提供:三菱電機) 臼田宇宙空間観測所にある直径64mの大型パラボラアンテナの老朽化が進んでいること、また、次の深宇宙探査の時代に向けてより多くのデータを受信できるように、新しいパラ