「イオンエンジンが良好な状態と確認できた」と話す宇宙航空研究開発機構の細田聡史・研究開発員=東京都千代田区で2020年2月20日、永山悦子撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、小惑星探査機「はやぶさ2」について、地球へ帰還するための主エンジン「イオンエンジン」の長時間連続運転に成功したと発表した。長時間運転は2回予定しており、今回は1回目。4台あるエンジンはいずれも計画通りに稼働することが確認された。「イオンエンジンはすこぶる良好、探査機もすこぶる順調」(久保田孝・JAXA宇宙科学研究所研究総主幹)という状態で、帰還に向けてさらに前進したといえる。 はやぶさ2は、昨年11月に探査していた小惑星リュウグウを出発し、イオンエンジンの試運転を経て、出発から今月までにイオンエンジンを計881時間運転した。その結果、探査機は秒速100メートル減速した。運転は、4台あるエンジンのうち3台を使