仮処分決定、全米に適用、16日予定の発効ストップ 【ワシントン朴鐘珠】米ハワイ州の連邦地裁は15日、イスラム圏6カ国からの入国と全ての難民の受け入れを一時禁止する米大統領令の執行停止を命じる仮処分の決定を出した。仮処分は全米に適用され、16日に予定されていた大統領令の発効は阻止された。最初の入国禁止令の執行が2月に停止されたことを受け、新たな大統領令を出したものの、再び差し止められた。トランプ氏は15日夜、遊説先の南部テネシー州で「このひどい決定と最後まで戦う」と述べ、仮処分の即時停止を求めて連邦控訴裁判所に上訴する意向を示した。 連邦地裁は、新大統領令には特定宗教を阻害する狙いがみられ、宗教による差別を禁じる憲法に反している可能性があると指摘。ワトソン判事は「(テロを起こす危険性がある)特定の集団を排除するために(集団が属する)全体を排除するという考えは根本的に誤っている」と述べた。