おととし、兵庫県尼崎市で死亡ひき逃げ事件を起こしたとして、危険運転致死などの罪に問われた少年のやり直しの裁判員裁判で、大阪地方裁判所は再び「刑事罰よりも保護処分にすべきだ」として、家庭裁判所で審判をやり直す決定をしました。 少年は3度目の少年審判を受けることになり、極めて異例の事態になっています。 おととし8月、兵庫県尼崎市で肥後勇さん(当時80)が車でひき逃げされて死亡し、大阪・豊中市の当時16歳の少年が、無免許で技能も未熟だったとして、家庭裁判所での少年審判で「刑事処分にすべきだ」とされ、危険運転致死などの罪で起訴されました。 大阪地裁は裁判員裁判で、「少年院に送るなどの保護処分にすべきだ」として家裁に送り返しましたが、家裁は2度目の審判でも「刑事処分にすべきだ」と決定し、全国で初めて少年の裁判員裁判がやり直されました。 大阪地裁でのやり直しの裁判は、前回とは別の、長瀬敬昭裁判長が担当