ビニール袋を製造販売する大阪ビニイルは29日、同社が製造する袋型緩衝材「エアークッション」に誤ってポテトチップの包装を印刷して出荷していたとして、約6万6千個を自主回収すると発表した。 大阪ビニイルによると、エアークッションとポテトチップ(うすしお味)用包装袋の生産ラインが何らかの理由で逆になり、今年8月からポテトチップ(うすしお味)のデザインが印刷されたエアークッションが出荷されていた。 26日、同社の従業員がポテトチップ片の混入したエアークッションを倉庫内で見つけたことから事態が発覚した。既に6万5535個が全国に出荷されていたが、これまで販売店や消費者から一度も指摘されなかったという。 4カ月以上指摘がなかった理由について、同社担当者は「物価上昇や増税に伴って年々ポテトチップ内の窒素充填率が上がって軽量化が進んでいたため、中身が空っぽでも誰も気付かなかったのではないか」と説明している