“世界最古”にして現代ゲームAIの先駆。21世紀に『パックマン』が再評価される理由を、作者・岩谷徹氏×AI開発者・三宅陽一郎氏が解説【仕様書も一部公開!】 ゲームがもたらす“予想外の面白さ”をAIは作れるか? 岩谷氏: ゲームでは、いわゆる予定調和を外して、違った出来事が起きたギャップに面白さを感じるというときがあります。お笑いなんかもそうですね。「こう来るな」と予想したのと違うところで笑ってしまう。プレイヤーが何回かプレイしていくと、だんだん上手になっていくんです。自分が上手になっていって、先々に挑戦できるようになっていく学習効果に、嬉しくなるところもあります。しかし、AIも含めて、あまりにもプレイヤーにとっての最適値を提供し続けると、プレイヤーは嫌になってしまうんですね。ですから、そこは少し外す必要があるんです。 三宅氏: その辺りが、我々ゲーム業界の特徴かもしれませんね。 岩谷氏: