興行成績が33億円を突破し、大ヒットを記録している映画「シン・ゴジラ」。公開されると映画好きの文化人がこぞって絶賛し、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が総監督・脚本を務めたこともあって、最近の邦画ではあまり見られない熱心なマニアが誕生している。 そんな「シンゴジマニア」の間で盛んに議論されているのが、庵野総監督の過去の作品との関連や共通点探しだ。例えばゴジラは使徒そのものである、日本を取り巻く外交情勢が同じ、ヤシオリ作戦はヤシマ作戦そっくり、などなど。 「そうやってあれこれ推測するのが楽しみ方のひとつではあると思うのですが、シンゴジはなぜか他人に同意を求めてくる人が非常に多いんです。おそらく『俺理論』を聞いてほしいのでしょう。それが見識の深い人であればいいのですが、中にはシンゴジとエヴァしか観ていない“にわかマニア”も多くてうんざりします」(アニメ誌ライター) そんな人たちを生み
『涼宮ハルヒの憂鬱』や『灼眼のシャナ』、『とある魔術の禁書目録』、『ゼロの使い魔』などヒット作が相次いだことにより、2000年代半ば頃より急成長したライトノベル市場。新興レーベルの参入などもあって、いまや毎クール数本のライトノベル(以下、ラノベ)原作のアニメが放送され、存在感を示しているが、肝心の市場はというと、2013年にいったん頭打ちになったと言われている。好調に見えたラノベ市場に何が起きているのだろうか? ■そもそも「ライトノベル」とは? まずは「ライトノベル」についておさらいしておきたい。ラノベが幅広く認知されるようになって10年ほど経つが、いまだに明確な定義付けはされていない。一般的には主にティーンをターゲットとしている小説(単行本)で、文体は“ライト”という名称の通り一般文芸よりも砕けているもの、さらにイラストレーターが参加(挿絵)していることや個性豊かなキャラクターが多数登場
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