~一人前の男主(おとこあるじ)、 女主(おんなあるじ)を育てる~ 江戸の人々は、一人前の男主・女主を育てようと、三歳から十五歳になるまで熱心に子育てに取り組んだんだ。 三つ心・六つ躾・九つ言葉・十二文・十五理 ▼三つ心(みっつこころ) 三歳までに、心の大切さを理解させる ▼六つ躾(むっつしつけ) 六歳までに、日常生活のしぐさを身につけさせる ▼九つ言葉(ここのつことば) 九歳までに、どんな人にも失礼にならないあいさつや、世辞(せじ)を覚えさせる ▼十二文(じゅうにふみ) 十二歳までに、きちんと中身が伝えられる文章を書けるようにする ▼十五理(じゅうごことわり) 十五歳までに、宇宙に存在する一切のものごとのしくみや意味などを理解させる