国際女性デーに読みたい5冊 3月8日は国際女性デーだ。この日に向けて、フェミニズムや女性史を考える入り口になりそうな本を5冊、選んでみた。どの本もフェミニズム入門に適していて、面白くて自信を持っておすすめできるが、一方で少し引っかかるところや賛成できないところ、わからないところがあって、考えるきっかけになると思えるものだ。 本を読む時は、読んだ対象をまるごと肯定するのではなく、引っかかったところを追究したほうが面白い。是非、5冊のどれかを手にとって、楽しく考える読書にチャレンジしてほしい。 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(くぼたのぞみ訳)『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』河出書房新社、2017年 アディーチェはナイジェリア出身の女性で、現在、世界的に人気のある小説家だ。重い題材を扱っても、わかりやすい言葉で感情の機微を描写し、読者がぐんぐん読まずにはいられないような物語を書く。そん