先行き不安な時代だからこそ貯蓄に励んでいる人が多いが、2016年の金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2人以上世帯以上)によると、40代の金融資産の平均は588万円で、中央値は200万円。同じ40代でも貯蓄ゼロ円世帯が35.0%に上る一方、貯蓄1000万円以上を持つ貯蓄強者も存在する。果たして、両者を分けるものは何か? 「お金を貯めないと不安だった」と語るのは、SEとして妻と2人の子供を養う高山圭吾さん(仮名・42歳)。妻のパート代と合わせた世帯年収は520万円ながら、貯蓄額は1500万円だ。 「SEという不安定な仕事をしているため、独身時代から節約習慣がつきました」 なかでも、大きな節約になっているのが住宅費だ。 「固定費を減らして生活レベルを落としておけば、万が一収入が途絶えたときでも慌てずにいられますよね。私は14年前に3500万円で買った中古戸建てに住んでいるの