インターネット検索で世界最大のグーグルと国内最大手のヤフーが提携することになった。 ヤフーはグーグルの検索技術を採用することで利用者拡大につながると判断した。グーグルも自社の検索システムの国内シェアを一気に高めるメリットがある。 しかし、提携で両社合わせたシェアは9割強にも達する。検索利用者の選択の幅が狭まるだけでなく、競合他社との健全な競争が維持されるのか心配だ。公正取引委員会は情報独占の懸念も含めて、今回の提携に対する注視を怠ってはならない。 根本の問題は日本の情報検索の基盤がグーグル1社に独占されてよいのかという点だ。現在ヤフーは資本提携している米国ヤフーの検索技術を使っており、パソコンに同じキーワードを打ち込んでも、グーグルと異なる検索結果が出てくる。ところがグーグルの検索技術を使うようになれば、検索結果は基本的に同じになる。 ヤフーは「独自技術を加えるので同じ結果にはならない」と