『東京ラブストーリー』『Mother』『最高の離婚』『Woman』『カルテット』など、数々のヒットドラマを手がけてきた脚本家・坂元裕二がオリジナル脚本を書き下ろし、『いま、会いにゆきます』『映画 ビリギャル』『罪の声』などの土井裕泰監督がメガホンをとった映画『花束みたいな恋をした』。菅田将暉と有村架純が、本や音楽、カルチャーをきっかけにつき合い出すカップル、麦と絹を演じている。ふたりの5年間を描いた本作、美術の杉本さんは、どのようにふたりの暮らしをつくりあげたのか? 劇中、麦と絹が同棲生活を始めるのが、調布駅から徒歩30分の立地にある多摩川沿いのマンション。 「古めの雑居ビルの、居抜き物件、前の住人は絵描きという設定です。リノベーションが施され、駆体にある程度手が入っていて、麦と絹はそこに魅力を感じて、それが最終的な決め手になったのではないかと発想しました」多摩川沿いのマンションは、ロケで