Bernard Comrieの有名な本のAspectの翻訳です。翻訳者が日本語に訳し、その日本語を奥田靖雄氏らのグループが奥田語に訳しました。翻訳者のあとがきから引用します。 「訳はかなり早い時期に出来あがったが,訳者にとっては特にめざわりでもないように思われた翻訳体の日本語とむぎ書房が理想とされる日本語とのあいだにはギャップがあるということで,むぎ書房の側からの提案にしたがって,言語学研究会のメンパーによって組織された集団(奥田靖雄,高江州頼子,新川忠,樋口文彦,比毛博,湯本昭南,渡辺慎晤の諸氏)の厳密なチェックをうけることとなった。そのために,62年の3月に出版の予定が一年半ほどおくれ,65年7月に研究会の最終案がだされた。」 ※年号は昭和です。 奥田語とは何か。奥田語の特徴の一つは表記法です。やまとことば系の単語に漢字を用いない原則のようです。そのため「よんで」が「読んで」なのか「呼