書評 伊勢 田哲治著 『認識 論 を社会 化す る』(名 古屋 大学 出版 会,2004年 刊) 本書 の 「あ とが き」に記 されて いる とお り,本 書 は著者 が2001年 に メ リー ラン ド大 学 に提 出 した博士学 位請求 論文に修正 を加 えて 日本語化 した もの であ り,科 学哲学 と い う分野 ではわ が国では めず らしい本格 的学術 著書で ある.巻 末 には,約390項 目の 参 考文献 があげ られ,こ の うち主 要文献 に関 して は本書の 中で詳 しい紹 介 ・批判 ・検 討 が な されてい る.本 書は,こ の こ とに見 られ るよ うに,著 者の長年 にお け る地道 な 研 究 に支 え られ て生 まれ た力作で ある. 本書 の中心テーマは,社 会学 的な理 論や知見 を認識論 や科 学哲学 に生かす道 を具 体的 に示す こと
知り合いに面白い面白いと聞かされていた、2007年の霊長類学会大会の自由集会の発表をとりまとめた論文集が出たので取り寄せて読んでみた。(霊長類研究vol24 No2 特集「社会の学としての霊長類学」)*1 ラインナップは、人類学者(ブッシュマンとアフリカ遊牧民)の北村光二、チンパンジー学者の西江仁徳、社会生態学の中川尚史の原著論文に対し、D・S・スプレイグ、室山泰之、曽我亭、森明雄、足立薫、伊藤詞子、藪田慎司がコメント、及び論文著者による返答というスタイル。日本の科学雑誌では珍しい。 北村・西江はあまり明示していないが、ルーマンの二重偶侑性を下敷きにしていて、それを実際の観察データを示しながら、社会というものをさぐるというスタイル。中川は基本的に社会生態学における友達関係の総説から出発して、それだけでは示されないものがあるからこそ外れ値を記録することで社会を描写していく必要がある、とするス
Bernard Barber, 1956, "Structural-Functional Analysis: Some Problems and Misunderstandings," American Sociological Review 21, pp. 129-135 三谷メモ 機能主義を社会科学一般の理論構築法と見なす立場の一人。これはParsonsに始まり、Kingsley DavisのASA会長講演(機能主義は社会学の別名だ!)につながる流れ。 イントロ 構造機能分析は新しい学派を形成しているけど、学派形成の悪い面(all or nothingになってしまうこと)が出てきていて、誤解も多いよ。 誤解を解くために、「構造機能分析は実質的な概念体系なのか、概念間の因果関係の性質を定義するだけなのか」、「構造機能分析の抽象度を特定するにあたって、構造機能主義者と批判者それぞれの責任は
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