元動画【Minecraft】ゴ、ゴールデンウィーク…だと…?【ななしいんく鯖】https://www.youtube.com/watch?v=NohpXqNYCl4
ゴッズバラ王国は例年より早く北征の動員を行った。四人全員の従軍義務がある転移者たちも出陣のお触れに応じて兵を起こした。兵を連れて行く義務はないのに、お伺いを立ててほぼ全力の百五十人を同行させる。冬の戦いに参加したことで、いざという時に自分の身を守ってくれるのは子飼いの手勢だけだと実感したからだ。 しかも、敵は強力で負ける可能性は相当高い。四人だけで行動すると味方からはぐれて捕まったり殺されたりしかねない。そもそも味方も決して安全ではない。謀殺や同士討ちの危険がある。 だから、懐が痛んでも出来るだけ兵を連れて行きたかった。四人とも快適な生活と違って、華美な生活への興味は薄かったので、ドウラスエで得た一部の贅沢品を売り払って資金を工面することが出来た。 なお、ゲーテ傭兵団は契約を延長してくれなかった。隊長いわく、 「このままでは絶対あなたに並び立つことは出来ないから」との理由だった。年下の少年
校閲に言葉の変な修正をされたという話題が定期的にTwitterで盛り上がって、まとめられたりもしている。言葉は変わるものだと承知しながらも忌まわしく感じるのは、軽々しく変化した言葉の意味が今後も長持ちするとは思えないことだ。 せっかく新しい意味に合わせて言葉を使っても、その意味がまた変わってしまうのなら、わざわざその言葉を使いたくない。できるだけ後の時代の人にも意味の通じる文章を書きたい――実際に後世で私の文章を読んでくれるのはAIくらいかもしれないが。 それならばいっそのこと難解で、あまり使われないゆえに意味の変化しにくい言葉を使ってしまうのは、どうだろうか。分からなくても辞書を当たればおかしな意味にならない言葉で書かれた文章なら、二十年ごとに意味の変わる言葉で書かれた文章よりはまだ読めるんじゃないか? 問題の多い方法だし効果に限界があると分かっているけれど、流石にうんざりしてきたので何
風雲島はある意味でイタリアよりも長靴っぽい形をしている。冬の間に司が集めた情報によれば、そういうことになる。国土でみるとイタリアは北部が広がってしまっているが、風雲島は北までスラッとしていた。 長靴のつま先にある国がチャンド大公国だ。 最初に風雲島を統一したとされる王の末裔が大公として治めている。風雲島全体に一定の権威をもつ点で日本の朝廷に似ているが、良くも悪くも国としてしっかり領地を持っている。靴裏の滑り止めみたいに南側の山脈と海が入り組んだ地域――リアス式海岸には海賊が跳梁跋扈していて公国のコントロール下にはなかった。 おおよそ足の甲から土踏まずまでを支配しているのが、転移者たちが属するゴッズバラ王国だ。 風雲島三王国の中では最も成立が古く、農業と手工業の生産力も高い。反面、住民の気質は文化に溺れ戦争に向かないと言われる。接する勢力が多い点、国王が求心力を失っている点なども問題になって
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