池の水を抜く「かいぼり」などによって外来種の生物が減って水質が改善しモネの絵画の池の様だとも言われるようになった東京の井の頭公園の池で、今度は外来種の水草が急激に増え、東京都は環境への影響や今後の対応について検討を進めています。 東京・三鷹市と武蔵野市にまたがる、井の頭公園内の池では、国が対策の必要性が高い「重点対策外来種」に登録している外来種の水草「コカナダモ」が3年前からまとまって観察されるようになりました。 当初、池の一部で生育していましたが、急激に増殖していて今年は池全域に広がっています。 公園の池は1960年代から周辺の市街化が進み水質が悪化して在来種の生物がほとんどいなくなりましたが、特定外来生物に指定されているブラックバスなどが2013年から3回にわたって行われた「かいぼり」で駆除され、在来種の小魚やエビ、水草などが回復していました。 絶滅したと考えられていた「イノカシラフラ