――出版社が運営するウェブ媒体、Kindleをはじめとした電子書籍店舗に、スマホ用アプリ……。インターネットの普及とともに、マンガのありよう、マンガをめぐる環境も変わってきている。紙で培われたマンガ文化が、ウェブと出会うことでどう変わっていくのか? マンガライターの小林聖が、ウェブマンガの現場にいる人々にインタビューを行いながら、ウェブとマンガの未来を探っていく。 【第2回】「週刊Dモーニング」(講談社) 日本のインターネットコンテンツは、無料文化とともに成長してきたといっても過言でない。功罪ともにあるところだが、「ネットのコンテンツはタダ」という感覚を多くの人が持っており、マンガの世界でも無料のマンガサイトが現在の主流だ。 だが、そんな流れに反するように、スマホ向け有料マンガ雑誌という新たなチャレンジが始まったのが2013年だった。その皮切りが、講談社の「Dモーニング」。月額500円で紙