スクリプトとネイティブコードによる拡張が本体に取り込まれていく、そんな昇華の思い出話。ここのところちょっとくどくなりすぎているので今回はアッサリめに。 前話から少し時期が遡るかくらいのころ、バージョン5.xまでVimでは文字コードを扱えなかった。私はqkcを使っていたので困っていなかったが、私に届く要望・質問としてはやはり最優先事項だったと思う。もともとABrowserを作って公開していたくらいなので文字コード認識&変換ロジックを書いて組み込むのは容易かったが、jvimのように日本特有の変更になってしまうのは許しがたかった。そんな時、開発の進んでいた新バージョン6.0に光明を見た。 今もあるがVimの開発版に‘charconvert’(以下ccv)というオプションが追加された。このオプションはVimでファイルを開く際のフックで、Vimスクリプト関数で文字コードを変換するという使い方をする。