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歴史に関するhharunagaのブックマーク (815)

  • まるで奴隷…惨めな労働に道徳的な価値があるとされたのはなぜ?(木澤 佐登志)

    いつ、誰が、なぜ、「働くことはよいことだ」と言ったのか? 現代社会の「生産性という病」を解剖する連載第2回は、労働と道徳的価値が結びつけられた歴史的過程を辿りつつ、「自己責任」のロジックを蔓延させた修養主義や自己啓発の‟詐術”を暴く! (連載第1回「もううんざり! 競争社会から降り始めた現代のディオゲネスたち」はこちら) 「働くことはよいことだ」!? 私たちは日々「生産性」に駆り立てられ、「成果」を示すことを強いられ、その結果私たちは倦み疲れている。 私たちを「生産性」に駆り立てるもの、それは主に労働と呼ばれている。私たちは毎日の労働を通じて、何かを生産したり、成果を上げたりする。労働という名の回り続けるPDCAサイクルには終わりがない。この円環に一度巻き込まれたが最後、身体が満足に動き続ける限りそこから抜け出ることは叶わない。 現在、労働はそれ自体がひとつの「価値」として崇め奉られている

    まるで奴隷…惨めな労働に道徳的な価値があるとされたのはなぜ?(木澤 佐登志)
    hharunaga
    hharunaga 2023/04/01
    “(日本における)労働の道徳化は江戸時代後期から”。“「(家の)没落」に対する恐れと不安の只中から、倹約や勤勉を「善きこと」として重んじる通俗道徳が発生してきた”
  • 西洋史学の黎明期を彩る「クセつよ教授」たち! 「雷部長」に、「東洋史」大家になった“一番弟子”?(学術文庫&選書メチエ編集部)

    ヨーロッパの歴史を研究し、講義をする「西洋史学」は、明治維新後に西洋からもたらされ、まだ150年余りの学問である。国史・東洋史・西洋史という近代歴史学の三分野が確立するまでの黎明期には、個性的な学者たちが「日歴史学」の将来を見据えて、日々格闘していた。『日の西洋史学 先駆者たちの肖像』(土肥恒之著、講談社学術文庫)には、そんな歴史家たちが次々登場する。 一期生はたった3人 まずは、ドイツ流の実証史学を初めて日に移植した、ルードヴィヒ・リース(1861-1928)である。ユダヤ系ドイツ人のリースは、1887(明治20)年、26歳の年に、東京帝国大学史学科講師として単身来日した。 リースは、近代歴史学を確立したレオポルト・フォン・ランケの弟子とされるが、年齢は60歳以上離れている。リースはきわめて字がきれいであったことから、ランケから原稿の清書を依頼され、自宅に赴いて親しく接する関係だ

    西洋史学の黎明期を彩る「クセつよ教授」たち! 「雷部長」に、「東洋史」大家になった“一番弟子”?(学術文庫&選書メチエ編集部)
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/22
    東京帝国大学史学科講師リースの最初の授業の一期生は3人で、講義は3年間でフランス革命までしか行かなかったという。土肥恒之『日本の西洋史学 先駆者たちの肖像』。
  • 「幕府」とは何か 東島誠著 武家政権 支配の正当性問う - 日本経済新聞

    易姓革命や市民革命の伝統を持たない日人は、施政者の理不尽に対してかなり我慢強い。だが、どれほど強力な政権であっても、力のみに依拠して支配を続けるのは難しい。著者が「幕府とは何か」と問う真意は、暴力や強権の行使に最も近いところにいるはずの武家政権が、いかにして支配の正当性を確保したかを明らかにするためである。その歴史的問いかけは、すぐれて今日的な問題意識と表裏一体になっている。書は「幕府」に

    「幕府」とは何か 東島誠著 武家政権 支配の正当性問う - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/04
    “著者は、政権の本質を「都市王権」と考える。そして、都市が飢饉(ききん)や災害等に襲われた際の政権の対応を追うことを通じて、その支配の正当性を検証しようとする”。評:本郷恵子。NHK出版。
  • 阿弥衆 桜井哲夫著 料亭・通信…僧が担った営み - 日本経済新聞

    京都の東山に、左阿弥(さあみ)という大きな料亭がある。知恩院と高台寺の、そのなかほどに位置している。風光にもめぐまれ、ここでの事にあこがれる人は少なくない。開業は幕末期で、もう170年以上営業をつづけてきた。もとは、安養寺という時衆寺院の僧坊である。この寺には、左阿弥をふくめ、6つの僧坊があった。いずれも江戸中期から、観光名所として知られている。旅宿の場にもなっていた。あたり一帯は、京中へ

    阿弥衆 桜井哲夫著 料亭・通信…僧が担った営み - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2023/02/25
    副題「毛坊主・陣僧・同朋衆」。「寺院が社会のなかではたしてきた役割は、見なおしたいものである。…この本が問題とするいとなみは、主として時衆の徒がになってきた」。評:井上章一。平凡社。
  • 『ファシストを演じた人びと』(青土社) - 著者:田之倉 稔 - 種村 季弘による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:田之倉 稔出版社:青土社装丁:ハードカバー(379ページ) ISBN-10:4791751140 ISBN-13:978-4791751143 内容紹介: ムッソリーニの掌中にありながら、監視と統制の時代を、しなやかに、かつ、したたかに生き抜いた芸術家・文化人たちの肖像。物語によるファシズムの歴史。 1936年のベルリン・オリンピック大会。イタリア選手団は黒シャツに白ズボン、トルコ帽風の帽子に肩からななめにかけたたすき。ナチス・ドイツは白の上着にネクタイ、カスケットのような帽子。一方、日本代表団は戦闘帽に濃い色の上着、やや薄めの同色のズボン。日独伊枢軸といっても、これだけコスチューム・プレイヤーのセンスに差があった。わが国が段ちがいにダサイ。 戦中からの固定観念で、私たちはともすれば、ファシズム・イタリアもカーキ色の戦闘帽の同類と考えがちである。しかし実情はそうではなかった。'30年

    『ファシストを演じた人びと』(青土社) - 著者:田之倉 稔 - 種村 季弘による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • 「帝国の虜囚」書評 虐待の実態・原因 多角的に解明|好書好日

    ISBN: 9784622095279 発売⽇: 2022/12/13 サイズ: 20cm/343,58p 「帝国の虜囚」 [著]サラ・コブナー 第2次大戦中に日軍が行った連合軍捕虜の虐待は、映画になるほど知られている。米軍捕虜の3人に1人が収容所で死亡したという。泰緬(たいめん)鉄道の建設などに動員されたアジア人労働者の死亡率も高かった。 なぜこうした事態が起きたのか。映画などでは、非人道的な日の国民性や特異な精神性が強調されてきた。書はそうした安易な日人論を退け、多角的に実態を掘り起こす。占領地であるシンガポール・フィリピン、植民地朝鮮、福岡の収容所を対象に、手記・インタビューなどから捕虜や監視兵の経験に迫る。 日軍は上層部の指令によって虐待を行ったわけではなかった。重要なのは、日軍には急速に膨れ上がった捕虜を管理する準備がなかったことだ。民間の収容所や植民地出身の監視兵は

    「帝国の虜囚」書評 虐待の実態・原因 多角的に解明|好書好日
  • 『宗教VS.国家』(講談社) - 著者:工藤 庸子 - 五味 文彦による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:工藤 庸子出版社:講談社装丁:新書(208ページ)発売日:2007-01-19 ISBN-10:4061498746 ISBN-13:978-4061498747 内容紹介: 権力をめぐって対峙するカトリック教会と"共和派"の狭間で、一般市民は、聖職者は、女性たちは何を考え、どう行動したか。『レ・ミゼラブル』などの小説歴史学文献を読み解きながら、市民社会の成熟してゆくさまを目に見える風景として描き出す。 『レ・ミゼラブル』で知る19世紀フランスの世相フランスで起きたスカーフ事件を記憶している人はまだ多かろう。公立中学校でイスラームの女子生徒がスカーフをかぶったまま教室に入ろうとしたところ、はずすようにいわれ、それを契機に大論争になったという事件である。 フランスには宗教に対して「寛容さ」がないのかと思って、そのままに見過ごしてしまったのは私一人ではなかったろう。 日で世界人権宣言

    『宗教VS.国家』(講談社) - 著者:工藤 庸子 - 五味 文彦による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • <書評>『中国パンダ外交史』家永真幸(まさき) 著:東京新聞 TOKYO Web

    田中角栄訪中以降の「熱狂パンダブーム」の熱烈歓迎ムードをリアルタイムで経験した評者は、パンダが中国の巧妙な外交手段であることを、恩師中嶋嶺雄(現代中国研究)から再三強調された。しかしその「パンダ外交」が近現代中国にとって、また十九世紀以降の国際社会にとってどのような意味をもつのか、とても考え及ばなかった。 書は、今日「パブリック・ディプロマシー」と一言で括(くく)られがちな情報・広報外交を、多種多様な資料を駆使して、パンダと政治のドラマを、知的好奇心を刺激しつつ、極めて平易に紹介した好書である。 十九世紀、地元中国の住民にも関心が薄かったパンダを、西洋人が「発見」する。欧米列強の帝国主義、異国趣味の博物学、白人男子マッチョ文化の証明としての珍獣収集などが重なり、パンダは世界に発信される。 一九三七年、盧溝橋事件に端を発する日中戦争下で対米世論工作の一環としてすでにパンダが登場するのだ。真

    <書評>『中国パンダ外交史』家永真幸(まさき) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2022/12/04
    「日中戦争下で対米世論工作の一環としてすでにパンダが登場…。蔣介石の妻らがパンダのペアを米国に贈呈すると発表…。欧米社会と価値を共有する中華民国が野蛮な日本に侵略を受けていることを、暗に伝える」
  • 「ネアンデルタール」 もっとも根源的な「文明批評」 朝日新聞書評から|好書好日

    ISBN: 9784480860941 発売⽇: 2022/10/11 サイズ: 20cm/604,9p 「ネアンデルタール」 [著]レベッカ・ウラッグ・サイクス 訳者あとがきにあるとおり、書の原題は「親戚:ネアンデルタールの生活、愛、死、そして芸術」である。はるか昔に絶滅した旧人類よりも卓越していると思い込みがちなわたしたち「ホモ・サピエンス」にとって、ネアンデルタール人に「生活」や「愛」、「死」、ましてや「芸術」への想(おも)いがあったという事実はかんたんには受け入れられないかもしれない。だが、最先端の化学分析が可能となり、21世紀の「ルネッサンス」を迎えたネアンデルタール人研究にとって、かれらはもはや「旧人」ではない。だから原題も「親戚 KINDRED」なのだ。ネアンデルタールとホモ・サピエンスとのあいだに「異種間の恋愛」があったことはすでに判明しているし、とりわけ美術批評を手掛け

    「ネアンデルタール」 もっとも根源的な「文明批評」 朝日新聞書評から|好書好日
  • <書評>『歴史をこじらせた女たち』篠綾子 著:東京新聞 TOKYO Web

    自己評価が低く、人間関係を複雑化してしまう「こじらせ女子」ということばを作ったのは亡き雨宮まみだが、書が取り上げるのは、歴史そのものをこじらせた女、何かの形で心をこじらせた歴史上の女たちだ。北条政子や小野小町といった有名人のほか、光仁天皇の皇女・酒人内親王、一条天皇の女御・藤原元子とその妹の小一条院の・延子といった、一般的には知名度の低い女たちを含めて二十八組三十三人が登場する。 たとえば江戸時代の竹姫は、五代将軍徳川綱吉の側室の姪(めい)で、養女であったが、二人の許嫁(いいなずけ)に次々と死別。正室に先立たれた八代将軍吉宗が継室に希望するものの、六代将軍家宣の正室だった天英院の反対にあい、破談。吉宗の希望を斥(しりぞ)けた手前、婿探しに乗り出した天英院によって、島津継豊が候補に挙がる。時に竹姫十二歳。だが、島津家は竹姫が許嫁に次々先立たれたことなどを理由に縁談を渋り、竹姫に男子が生ま

    <書評>『歴史をこじらせた女たち』篠綾子 著:東京新聞 TOKYO Web
  • 死者を巡る「想い」の歴史 山本幸司著 去った者と生者 交流史の旅 - 日本経済新聞

    読了後、最初に口をついて、ふと出た言葉がある。「こんな、書きたかった。先にやられたぁ……」であった。著者は、網野善彦以降の歴史学、そのソフト化路線の旗手のひとりである。ここでいうソフト化とは、重厚長大な、ハードな歴史学に対しての「言い」である。政治権力や経済などを中心とした歴史学から、身振りや死などのソフトな歴史学へと、この30年で大きく歴史学も変化した。そうすると、文学研究との境目が、ほぼ

    死者を巡る「想い」の歴史 山本幸司著 去った者と生者 交流史の旅 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2022/11/05
    “「歴史」ではあるのだが、これは、エトス(民族性)であり、フランスのアナール学派のいうマンタリテ(心性)であろう。では、その記述の軸は何かというと、死者と生者との関係性である”。評:上野誠。岩波書店。
  • 『アテネ 最期の輝き』(岩波書店) - 著者:澤田 典子 - 阿刀田 高による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:澤田 典子出版社:岩波書店装丁:単行(269ページ)発売日:2008-03-19 ISBN-10:4000220411 ISBN-13:978-4000220415 内容紹介: 紀元前四世紀、アレクサンドロス大王の華々しい遠征の陰で、マケドニアに敗れたアテネはどのように生きていたのか。民主政が終焉しギリシアの時代が幕を閉じるまでのアテネの最期の姿を、政治家・弁論家デモステネスを軸に生き生きと描く。一次史料にもとづいて従来の通説を再検討し、新しい見方を提示する。 アレクサンドロスの陰で花開く都市 古代ギリシャの知恵は現代に直結している。そこが他の古代文明とちがう。ギリシャ古典劇は今でもそのまま公演されているし、哲学は生きた英知として親しまれている。 そして民主主義だ。この淵源(えんげん)が古代ギリシャにあったことはよく知られている。書は直接民主政治のすさまじさを語りながら……まった

    『アテネ 最期の輝き』(岩波書店) - 著者:澤田 典子 - 阿刀田 高による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • <書評>『唱歌「蛍の光」と帝国日本』大日方(おびなた)純夫 著:東京新聞 TOKYO Web

    ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーという美男美女の鉄板メロドラマ映画『哀愁』のクライマックスは、一ずつ消されていくキャンドル、やがて仄(ほの)暗い闇に包まれたラストワルツだ。が、そこで楽団が奏でるのは、「蛍の光」なものだから、どこかしら気恥ずかしい。正確にいえば、「蛍の光」は四拍子で、『哀愁』のクラブに流れるのは三拍子にアレンジされた「別れのワルツ」。原曲は、スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」である。 「オールド・ラング・サイン」は、蛍の光、窓の雪、書(ふみ)読む月日重ねつつ、という訳詞とともに、卒業式ソングの定番の一つとなって、わたしたちの身体に刻みつけられている。しかしながらその旋律は、一方で二十世紀の戦時のメロドラマにふさわしい「別れのワルツ」にアレンジされていただけではない。かつて日が「国民国家」として、ついで「帝国」として東アジアへ版図を拡大した明治・大正・昭

    <書評>『唱歌「蛍の光」と帝国日本』大日方(おびなた)純夫 著:東京新聞 TOKYO Web
  • 【書評】星野博美著『世界は五反田から始まった』-週刊読書人

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    【書評】星野博美著『世界は五反田から始まった』-週刊読書人
  • 日本のカーニバル戦争 ベンジャミン・ウチヤマ著 総力戦、消費者と価値倒錯 - 日本経済新聞

    軍民合わせ犠牲者310万人を数えた先の大戦を日の近代化と民主化の「役に立った戦争(ユースフル・ウォー)」(米歴史家ジョン・ダワー)と呼ぶのに抵抗を感じる人は多いはずだ。だとすれば、その戦争を「カーニバル(謝肉祭)」と重ねるタイトルはさらに反発を招くかもしれない。だからこそ、書は戦後日の凝り固まった戦争観をときほぐすのに不可欠な「総力戦の文化史」なのである。まず著者は戦時体制を国家権力に抑

    日本のカーニバル戦争 ベンジャミン・ウチヤマ著 総力戦、消費者と価値倒錯 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2022/10/15
    “従来の研究で注目された「臣民」の滅私奉公よりも、「消費者」の主体的な文化実践が重要なのだ。それを分析すべく、…バフチンの「カーニバル」概念がもちいられる”。評:佐藤卓己。みすず書房。
  • 最後の指揮官命令は島民の虐殺だった…元日本兵が書き残した敗戦直後のオーシャン島で起きたこと:東京新聞 TOKYO Web

     太平洋戦争の敗戦直後、太平洋中西部に浮かぶサンゴの島・オーシャン島で日兵が行った住民虐殺について、元日兵が書き残していた手記を紙が入手した。これまで、虐殺事件の具体的経緯は不明な部分もあったが、上官の命令を受け自分が銃を撃つまでの一部始終を苦悩とともにつづっている。専門家は「太平洋地域で起きた紛れもない事実。ただ、この分野の研究者は少なく、一般的にはほとんど知られていない。大変貴重な資料だ」と語る。(山哲正)

    最後の指揮官命令は島民の虐殺だった…元日本兵が書き残した敗戦直後のオーシャン島で起きたこと:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2022/10/13
    “妹は「『つらいことだが、残したい』と言い、苦しみながら書いていた。死の直前までワープロに向かっていました」と生前の兄を振り返る”
  • 『[フォトグラフィー]メガネの歴史』(原書房) - 著者:ジェシカ・グラスコック 翻訳:黒木 章人 - 黒木 章人による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:ジェシカ・グラスコック翻訳:黒木 章人出版社:原書房装丁:単行(262ページ)発売日:2022-08-24 ISBN-10:4562072016 ISBN-13:978-4562072019 いまや「メガネは顔の一部」。ファッションアイテムとしても、わたしたちの生活にお馴染みのものになった。そんなメガネは13世紀のイタリアで老眼鏡として初めて生まれ、読み書きすることの多かった聖職者たちに愛用された。以降、片眼鏡、スパイグラス、オペラグラスなど、さまざまな機能と形態のメガネが生まれ、あのマリー・アントワネットはダイヤをちりばめた扇子にレンズをつけたメガネを持っていたという。それから数世紀が経ち、レディー・ガガといった世界のディーバたちがこぞって奇抜なデザインメガネをかけるようになるまで、メガネはときに富や権力の象徴となり、そのデザインは時代を超えてリバイバルしてきた。 そんなメガネの

    『[フォトグラフィー]メガネの歴史』(原書房) - 著者:ジェシカ・グラスコック 翻訳:黒木 章人 - 黒木 章人による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2022/10/04
    「メガネは13世紀のイタリアで老眼鏡として初めて生まれ、読み書きすることの多かった聖職者たちに愛用された」 ←へぇー。
  • 【書評】アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ著『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯』-週刊読書人

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    【書評】アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ著『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯』-週刊読書人
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    hharunaga 2022/10/02
    “グーテンベルクが印刷の祖であれば、マヌーツィオは「史上初の出版人」であり、出版界に革命を起こした人物である”。評:森貴志。柏書房。
  • 「修養」の日本近代 大澤絢子著 「自分磨き」150年史、企業も推進 - 日本経済新聞

    「修養」(精神を錬磨し人格を高める)と聞いても、今では若い世代はもとより、壮年世代でもぴんとこない言葉になっている。しかし、「修養」は装いを変えて生き続けている。近年隆盛の自己啓発書などに代表される自分磨きは、かつての「修養」文化を原型として踏襲しているからだ。自己啓発の淵源をさぐっていくと、明治後半の抹香臭い(宗教っぽい)修養ブームにいきつくが、さらにさかのぼれば"self-cultivat

    「修養」の日本近代 大澤絢子著 「自分磨き」150年史、企業も推進 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2022/10/01
    「『西国立志編』(スマイルズ原著〔『自助論』〕、中村正直訳)…こそ近代日本初の自己啓発書」「大正期には、教養が修養から分離独立し、エリート御用達の教養と庶民の修養とに分化する」。評:竹内洋。NHK出版。
  • 中国の「よい戦争」 ラナ・ミッター著 第2次大戦、変わる歴史認識 - 日本経済新聞

    中国における第2次世界大戦をめぐる歴史認識について、「日との対立がそのすべてではなく、大部分を占めるものでさえない」と言われたら、日の読者は驚くのではないだろうか。英オックスフォード大学で中国近代史を教える著者は、2015年9月3日の「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」で中国が表現しようとした歴史観はそうしたものだったと述べる。一般に「よい戦争」とは、アメリカ社会の第2次世界大戦へ

    中国の「よい戦争」 ラナ・ミッター著 第2次大戦、変わる歴史認識 - 日本経済新聞