さいたま市浦和区の埼玉県庁前で16日夜、女性が刃物で刺されて死亡した事件で、文教大は17日、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された浅野正容疑者(51)が同大越谷キャンパスの准教授だと明らかにした。別居中の妻を襲ったとみられる。犯罪心理学を専門とし、犯罪被害者支援にも関わってきた刑事司法の専門家に何があったのか。関係者は「信じられない」「非常に残念」と言葉を失った。【畠山嵩、中川友希、平本絢子】 【写真特集】司法関係者らに衝撃を与えた事件の現場 逮捕容疑は16日午後6時ごろ、浦和区高砂3の路上で、近くに住む妻でさいたま少年鑑別所職員、浅野法代(のりよ)さん(53)の胸などを刃物で複数回刺し、殺害しようとしたとしている。法代さんは搬送先の病院で死亡が確認された。 県庁の20代の男性職員は「『きゃー』というような男性か女性か分からない奇声が聞こえた。県庁周辺でこうした事件が起きて驚いている」と話した。