本誌連載「経営の設計学」で好評を博した宮田秀明氏が、新たな連載に取り組む。同氏は東京大学を退官、東北の被災地復興プロジェクトにプロジェクトマネージャーとして加わった。復興プロジェクトはどう進められているのか、課題は何か、現場の姿を伝えてもらう。 昨年7月から、シンクタンクの東日本未来都市研究会を組織して、気仙地方(大船渡市、陸前高田市、住田町)の復興を支援している。環境未来都市としての復興を目指す事業は2市1町と私たちの共同事業である。困難は多い。プレッシャーも大きい。そんな中で日夜頑張っている現場のことを伝えたいと思う。復興プロジェクトの成功は日本の経営力、プロジェクトマネジメント力の獲得にかかっている。 大船渡市、陸前高田市、住田町の復興を支援 大船渡には、東北新幹線の水沢江差駅から車で入る。所要時間は1時間半ぐらいだ。“足”はタクシーだったり、レンタカーだったり。レンタカーの方が安い