電力自由化を商機と捉えて新規参入した大東建託グループに異変が起きている。グループの新電力、大東エナジー(東京都港区)が2016年5月から展開している電力サービス「いい部屋でんき」の受け付けを中止すると8月31日に発表したのだ。 大東エナジーは家庭向けなど低圧分野の供給量では、新電力でトップ10に入る。2017年6月時点の契約数は26万件と、新規参入組の中でも大きな存在感を放ってきた。 実は、大東エナジーに異変が現れたのは、今春にさかのぼる。4月17日に「いい部屋でんき」新規申込み受付の一時停止についてというプレスリリースを出した。 その時は、「想定を上回る多くの申し込みをいただき、事務処理が滞る事態が発生している。新たなに入居する際の新規申し込み受付をいったん休止し、関係する業務フローを整理して体制を整えたうえで再開する」(大東エナジー)と一時停止の理由を説明していた。 契約獲得率は新規入