石川県加賀市での大田楽と狂言の公演で、歌と共にパーカッションの演奏を披露したラティールさん=2016年7月(本人提供) 東京五輪の開会式に出演が決まっていた西アフリカ・セネガル出身の打楽器奏者ラティール・シーさん(48)が今年5月、式典の企画・運営を担った広告代理店から出演を断られていたことが分かった。ラティールさん側によると、代理店は「大会組織委員会が『なぜアフリカ人がいるの? となり、他の国籍の人も入れなければならなくなる』と出演見合わせを求めてきた」と理由を説明したという。(望月衣塑子)
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IOCのバッハ会長とのオンライン協議を終え、発言する東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=東京都中央区で2021年1月28日午後6時21分(代表撮影) 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性を蔑視する発言をした。「いかなる差別をも受けることなく」と定めた五輪憲章にも反する内容で、組織トップのあからさまな差別発言に批判が相次いだ。【塩田彩、待鳥航志】 女性理事登用は「文科省がうるさく言うから」 森氏の発言は、報道陣に公開されたオンラインの会議で、競技団体の女性理事の登用に関して飛び出した。「テレビがあるからやりにくいが、女性理事4割は、これは文科省がうるさく言うんでね」と、スポーツ庁が示した指針に沿った、女性理事を40%以上とする目標に言及。その後、
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