最近のブログ記事で、スクリプタブルレンダーパイプライン(SRP)の概念をご紹介しました。SRP とは端的に言うと、Unity がフレームをどのようにレンダーするかをデベロッパーが C# で制御できるようにするものです。Unity 2018.1 では、軽量レンダーパイプライン(LW RP)および高画質レンダーパイプライン(HD RP)という 2 つのレンダーパイプラインがリリースされます。本記事ではこのうち、軽量レンダーパイプラインに焦点を絞って解説して行きます。 レンダーパイプラインを C# で制御可能にする目的は、Unity のブラックボックスを削減し、レンダリング中に実行される処理をデベロッパーが明示的に制御できるようにすることです。デベロッパーは Unity がビルトインで提供しているパイプラインを使用しても良いですし、あるいは、独自のパイプラインをゼロから作成したり、提供されている