スカイマークは8日、仏エアバスと大型航空機「A380」の購入について、基本合意書を締結したと発表した。日本の航空会社で、A380を導入するのは初めて。4日には、カンタス航空の同機がエンジントラブルで緊急着陸する事故が発生し、現在も原因調査中だが、スカイマークでは「改良が進んでいくと考えており、問題はない」としている。 同社では、平成26年度をめどに国際線専用の機材として導入し、長距離大量輸送による運賃の低価格化を実現する考えだ。合計6機の導入を予定しているが、このうち2機については、A380以外の機種に変更できるオプション付きで契約を結ぶ方針。購入価格などは公表していないが、定価ベースでは1機約280億円で、6機では1500億円規模の投資になりそうだ。 A380は、米ボーイングの大型機に対抗するために開発されたエアバスの旗艦機種で、世界最大の民間旅客機。全席をエコノミークラスにすると800
静岡県焼津市の上空で2001年1月、日本航空の旅客機2機が異常接近(ニアミス)し、多数のけが人が出た事故で、最高裁第一小法廷(宮川光治裁判長)は、業務上過失傷害罪に問われた管制官2人の上告を棄却する決定を出した。26日付。2人を執行猶予付きの禁固刑とした二審・東京高裁判決が確定する。 ニアミス事故で管制官個人が起訴された初めてのケースだった。原因究明や再発防止のため、刑事責任と事故調査のどちらを優先させるべきかが社会的に大きな問題になっており、刑事責任を明確に認めた最高裁の判断は今後の議論に影響を与えそうだ。 有罪が確定するのは、誤指示を出したとして禁固1年の蜂谷(はちたに)秀樹被告(36)と、指導役として禁固1年6カ月の籾井(もみい)康子被告(41)。ともに3年の執行猶予が付いた。禁固以上の有罪が確定すれば、国家公務員法により両被告は失職する見通し。 管制官側は「ニアミスは衝突防止
関西国際空港会社が27日に発表した平成22年度冬ダイヤ(31日〜来年3月26日)は、韓国の大韓航空が週64便となり、会社別の国際定期便数で日本航空を抜きトップに立った。海外の航空会社がトップとなるのは平成6年の開港以来初めて。国内エアラインが苦戦するなか、経済成長著しいアジア頼みを象徴しているといえそうだ。 大韓航空は22年度夏ダイヤ(3月28日〜10月30日)実績比で1便増に対し、全日空は横ばいだった。経営破綻(はたん)した日本航空と子会社のジャルウェイズをあわせた日本航空グループ全体は48便減の週56便にまで落ち込んだ。 このほか、旅客便では香港エクスプレス航空の香港線が12月11日に週7便で就航、1年9カ月ぶりに復活。また貨物便でも米フェデラルエクスプレスが5便増の週43便となる。その他の会社でも欧州方面への便数を増やし、荷主企業にニーズに応えた。 22年度冬ダイヤでの関空発の国際定
新滑走路と新国際線ターミナルの供用開始を控えた東京・羽田空港で20日、現国際線ターミナルの営業が終了し、わずか12年余りの歴史を閉じる。延べ床面積が新ターミナルの16分の1というこぢんまりとしたビル。その歴史は、日本の航空行政の変遷に翻弄(ほんろう)された日々だった。【本多健】 「どこか家族的というか、高度経済成長期の雰囲気もあるでしょう」と苦笑する職員もいる現ターミナル。2階建て延べ約9600平方メートルで、ボーディングブリッジは2基しかない。コーヒーショップなど飲食店3店や免税店、銀行や入国審査のブースが狭いスペースにぎっしり並んでいる。国内線からの乗り継ぎバスを降りた際、巨大な国内ターミナルとのあまりの落差に「ここでいいのか?」と真顔で職員に尋ねる利用客もいたという。 78年に成田空港が開業し、ほとんどの国際線が成田へ移転した後も、国は中国への配慮から台湾の航空会社だけは羽田に残した
成田空港の年間発着枠を現在の二十二万回から三十万回に拡大する計画について、千葉県内の空港周辺九市町長は十二日、受け入れることを決めた。長い空港反対闘争の歴史を持つ地元は、騒音問題などから受け入れに一貫して慎重だったが、羽田空港の国際化などを受けた成田の地盤沈下を恐れ、方針を転換。発着枠拡大に不可欠な地元合意を得たことで、三十万回実現に向けた大きな課題はクリアしたことになる。 九市町長でつくる「成田空港圏自治体連絡協議会」が同日夜、成田市役所で開かれ、十三日に国土交通省、千葉県、成田国際空港会社(NAA)と九市町で開く「四者協議会」で、受け入れを表明することを確認した。 発着枠を拡大できれば、NAAは格安航空会社(LCC)や国内路線の拡大に割り当て、羽田や日本の地方空港に多くの路線を持つ韓国・仁川空港に対抗したい考えだ。 協議会後、議長の小泉一成・成田市長は今月二十一日に羽田で四本目の滑走路
南大東島の空港に着陸するプロペラの旅客機。北大東島と南大東島を結ぶ航空路は日本一短い=沖縄県南大東島(大山文兄撮影) 沖縄県の離島・北大東島から飛び立ったプロペラの旅客機(乗客定員39人)。時速450キロ、高度610メートルまで上昇するとすぐに降下を開始、南大東島の着陸体勢に入る。両島の直線距離は約13キロ、ヘリ路線を除けば日本一短い航空路線だ。気象条件が良ければ有視界で飛行、約3分のフライトになることもあるという。 琉球エアーコミューターが運航するこの路線は、那覇を離陸後、北大東島、南大東島(曜日によっては逆)を経由して再び那覇へ戻るコース。両島間を飛行中、シートベルト着用サインは点灯したままだ。
成田国際空港に第3ターミナルの建設構想が浮上した。構想は運営会社の成田国際空港株式会社が練っているもので、空港敷地内のホテルなどを移転させ、敷地を確保する。現在の第1、第2ターミナルをつなぐ位置に建設するという。 格安航空会社(LCC)などの利用客増加に対応する施策とみられるが、羽田空港の国際化が進む中、国際ハブ空港として存在感をアピールする狙いもあるようだ。着工時期は未定だ。 第3ターミナルには、旅客施設のほか飲食店やファッションの小売りなどもテナントとして入るとみられる。 また、手狭となっている第1ターミナルの北ウイングを拡張することも検討している。 新ターミナルの整備については、世界的な景気の停滞で空港の利用客が減っていることから、国交省は「整備が不可欠という時期ではない」という認識だ。 ただ前原誠司前国交相は成田国際空港会社に、LCCとビジネス用小型ジェットの専用ターミナルを設置す
ロンドンから帰国し、報道陣の質問に答える森中小三郎社長=1日、成田空港 成田国際空港会社(NAA)が格安航空会社(LCC)の誘致を進めている。同社の森中小三郎社長は、ロンドンで開かれた世界のLCCが集まる会議に初めて出席。多数の乗り入れ希望の感触を得られたという。しかし、LCCはコストに厳しく、着陸料や空港の使用料の割引などの企業努力が必要となる。 LCCの世界会議は9月28〜30日に開かれ、約90の航空会社が参加。森中社長によると、アジアやヨーロッパのLCC13社が成田空港への就航を希望した。12月から羽田空港に就航するマレーシアのLCC・エアアジアXからも、「明日ゴー(サイン)が出れば明後日にでも乗り入れたい」との強い希望があったという。 1日帰国した森中社長は「想像以上に熱い期待がLCC側にあった。既存の設備で賄おうというわけにはいかない」と、検討しているLCC専用ターミナルの
海外の格安航空会社(LCC)が続々と日本に就航している。座席を可能な限り増やし、機内サービスは水も有料という徹底したローコストで、大手の2〜7割も安い運賃を実現。なかには、大まじめに運賃1千円台の「立ち乗り席」を検討しているところもある。全日本空輸がLCCへの参入を決定し、日本航空も検討しているが、本当に対抗できる?土産販売でカバー 「水も有料なんです」 12月9日に羽田空港に就航するアジア最大のLCCであるマレーシアのエアアジア。海外で搭乗した利用者が満員の機内で水を頼むと、赤いミニスカートの客室乗務員がにっこり笑い、代金を求められたという。 羽田−クアラルンプールの片道料金は最低1万4千円。キャンペーンとして一部は5千円で販売する。 「大手は上級顧客の都合に合わせているので、1機あたり1日12〜14時間しか飛べない。エアアジアは乗客を降ろして60〜70分で飛び立ち、1日17時間飛ぶので
§31-1 シシオさんから大出力単発機のプロペラトルク対策の質問 (03/05/18) UH-1のシンクロナイズドエレベータの記事を興味深く拝見致しました。 そこで、私がかねてから疑問に思っている事を書きます。 それは、T-3型初等練習機の垂直尾翼が右に約1°オフセットされて取り付けられているということですが、エンジンが出力状態の時にプロペラトルクの反作用で機体がヨーを軸に左に偏向しまう現象の対策です。 着陸の時は、エンジンが殆どアイドリング状態でプロペラトルクの反作用が無いので、そのままでは機体が反対に右に偏向してしまうのでトリムを操縦士が操作して右偏向に対応しているそうです。 このたび導入された、新初等練習機のT-7は垂直尾翼にオフセットは無く、その代わりにエンジン(プロペラ取り付け軸)が右に約3°オフセットされて取り付けられていて、プロペラトルクによる左偏向に対応しているそうです
人力で鳥のように羽ばたく航空機、初の持続飛行にカナダの学生が成功 レオナルド・ダ・ヴィンチだけでなく、鳥のように翼をぱたぱたと動かして空を飛ぶことは、古来より人類が夢に描いてきました。 トロント大学で航空宇宙科学を研究する学生らが、翼を人力で動かして飛ぶ航空機を作りあげ、たようです。 パタパタをと翼のようなものを人力で動かして空を飛ぶには、翼が相当軽くなくてはならず、同時に人の体重を飛ばせるだけの大きさも必要です。 ダ・ヴィンチでさえスケッチを描いていたものの実際には作らなかったことで知られています。それを現代の技術で計算し実際に翼を完成させたそうです。 飛行の実験も行っており、発表によると145メートルを19.3秒飛ぶことに成功したようで、初の成功だとのことです。 スノウ・バードと名付けられたこの羽ばたき機は、翼の長さがボーイング737と比較できる32mもありながら、重さはたったの43k
格安航空会社(LCC)でアジア最大手のエアアジアは、年内に羽田空港に乗り入れる方針を固めた。マレーシアの首都クアラルンプールを結ぶ路線で、まずは週3便を運航する見通し。LCCが羽田に就航するのは初めて。有力LCCの羽田就航は、内外の航空会社の価格競争をさらに促す可能性がある。 就航するのは、傘下会社のエアアジアX。同社の首脳が21日、東京都内で記者会見を開き、就航時の価格を含む詳しい計画を発表する予定だ。 今のシーズンの全日本空輸や日本航空の成田―クアラルンプールの正規割引運賃は、最も安い価格帯で往復6万〜7万円程度。これに対し、エアアジア関係者は「今までにない事業モデルを日本路線に取り込みたい」と話しており、半額を下回る運賃を打ち出す可能性がある。 エアアジアは日本就航で、来日経験のないアジアの旅行客をつかむと同時に、日本からの旅行客をマレーシア経由で海外に運ぶ需要も開拓する狙いだ
大気球でジェット機切り離し実験 大樹 制御できず中断、回収 (09/02 07:35) ジェットエンジン付き無人機(中央下)をつり上げ、上昇する大気球=1日午前4時50分、十勝管内大樹町 【大樹】宇宙航空研究開発機構(東京)は1日、十勝管内大樹町の施設から大気球で無人機をつり上げ、成層圏で切り離した後、ジェットエンジンに点火し、超音速まで加速させる実験を行った。しかし、切り離しには成功したものの、無人機の姿勢が制御できず、安全への配慮から実験を中断し、海上で回収した。 次世代型宇宙船スペースプレーンや、マッハ5(時速6千キロ)クラスの超音速旅客機の飛行技術確立に向けた実証実験の一環。無人機、気球、関連機器を合わせた重さは1・6トンで、気球実験としては国内で最大規模だった。5月に予定していたが天候条件が整わず延期していた。 この日は午前4時50分ごろ、全長4・6メートル、重量650キロの無人
航空や鉄道の重大事故が起きた時、当事者の刑事責任を問う警察の捜査が、事故原因の究明を目指す国(運輸安全委員会)の調査より優先されがちな現状について、前原誠司国土交通相は12日、仕組みを見直す考えを示した。原因究明を重視する観点から、事故調査が優先されるようにできないか検討する。 米国や欧州の一部では国の事故調査機関の権限が強く、警察の捜査からは完全に独立している。当事者に刑罰を科さない代わりに、原因調査に協力させる制度もある。誰かを罰するよりも、真の原因を突き止めることが、再発防止に役立つとの考えからだ。 しかし日本では、たとえば2001年の日航機同士のニアミス事故で、空港到着直後の機内で警察が操縦士から事情聴取するなど、捜査が優先されるケースが目立つ。また、捜査からの調査の独立性があいまいで、1997年に三重県上空で日航機が乱気流に巻き込まれた事故では、事故調査報告書が機長の刑事裁判
26日午後1時15分ごろ、東京都大田区の羽田空港で、A滑走路(3千メートル)のアスファルトが破損しているのを航空機の操縦士が見つけ、国土交通省東京空港事務所に連絡した。A滑走路は約3時間にわたって閉鎖されたが、別の滑走路で発着便の対応をしたため、大きな乱れはなかった。 東京空港事務所によると、A滑走路のほぼ中心部の灯火に沿って、アスファルトが長さ約25センチ、幅8センチ、深さ約4センチにわたり破損していた。同滑走路が年間約15万回発着する劣化に加え、連日の暑さで溶けた可能性が高いと同事務所はみている。
19日午後5時15分ごろ、成田国際空港のA滑走路で、米ポートランド行き米デルタ航空90便(ボーイング767型、乗客乗員216人)が約40分間立ち往生した。連日の猛暑でアスファルトが軟らかくなり、機体の重さで深くなった路面のわだちに前輪がはまったとみられる。けん引車で駐機場に移されるまで滑走路が閉鎖された。 国土交通省成田空港事務所と成田国際空港会社によると、A滑走路から離陸しようとした同機から「ブレーキが解除されない」と管制官に連絡があった。わだちで動きが取れず前進できなくなったらしい。管制官は後続機にわだち部分を通らないルートを指示、11便が最大57分遅れた。 気象庁によると、成田空港では最高気温30度を超す暑さが続いている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く