2008年3月4日 田中 宇 記事の無料メール配信 先週から、世界では3つの動きが同時進行している。その一つは、イスラエルがガザに侵攻し、泥沼の中東大戦争に突入しつつあることだ。 二つ目はドルの急落など、アメリカの経済覇権の崩壊である。(1)ドルの信用不安、(2)アメリカの金融危機、(3)世界的インフレ(石油や金、穀物の史上最高値)、(4)米経済の不況突入(住宅価格の下落、消費減)という米経済の4重苦が合わさって、米経済覇権が崩壊感を強めている。 そして三つ目は、ロシア・イラン・中国といった非米同盟諸国の台頭である。 これを、私が以前から書いている世界多極化の流れとして見ると、アメリカ中枢の人々は、自国を牛耳ってきたイスラエル(とその背後にいるイギリス)を振り落とすため、イラク侵攻後、イスラエルを泥沼の戦争に陥れようと画策し、嫌がるイスラエルをようやく戦争に陥らせることができたので、それを
驚いた。全く驚きだ。 どなたかは存じ上げないが、マスコミ関係者(?)とおぼしき日本人女性が、合衆国大統領選挙予備選を控えた1月7日のニューハンプシャー州マンチェスターのエルム通りで、選挙キャンペーンに向かう途中のグラベル夫妻に、路上で直撃インタビューを行っている模様が、YouTubeに投稿されていた。屋外のため騒音が酷く、聞き取れない部分が多い動画だが、以下に一部を解説する。 マイク・グラベル:(選挙活動について) 「私のトシになるとキツイよ。もう77歳だからな。もしも私が日本で立候補したなら、もっと善戦できると思うよ。日本とか中国とかアジアでは、知識と経験のある人間は尊敬されるだろう?ところがアメリカ合衆国じゃ、尊敬を集めるのはブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンみたいな有名人ばかりだ。文化の違いもあるだろうが、あなたの国の文化のほうがちょっとマシかもしれんよ。」 マイク・グラベル:
2008年2月28日 田中 宇 記事の無料メール配信 私が自分なりに国際政治を何年か分析してきて思うことは「近代の国際政治の根幹にあるものは、資本の論理と、帝国の論理(もしくは国家の理論)との対立・矛盾・暗闘ではないか」ということだ。キャピタリズムとナショナリズムの相克といってもよい。 帝国・国家の論理、ナショナリズムの側では、最重要のことは、自分の国が発展することである。他の国々との関係は自国を発展させるために利用・搾取するものであり、自国に脅威となる他国は何とかして潰そうする。(国家の中には大国に搾取される一方の小国も多い。「国家の論理」より「帝国の論理」と呼ぶ方がふさわしい) 半面、資本の論理、キャピタリズムの側では、最重要のことは儲け・利潤の最大化である。国内の投資先より外国の投資先の方が儲かるなら、資本を外国に移転して儲けようとする。帝国の論理に基づくなら、脅威として潰すべき他国
米軍施設『HAARP』は「敵国全体を機能不全にする」兵器? 2008年2月28日 社会 コメント: トラックバック (0) Sharon Weinberger 米軍がアラスカで展開している軍事プログラム『高周波活性オーロラ調査プログラム』(HAARP)について、現実離れした憶測はひと通り聞いた、もう十分だとお思いだろうか。いや、ロシア人ならもっとスケールの大きなことを考えてくれるはずだ。 マインド・コントロールなんて目じゃない。ロシア人が考えるHAARPの正体は、地球を転覆させる「地球物理学兵器」だ。 これまでのHAARP関連記事を熱心に追っていない読者のために復習しておくと、HAARPとは電離層の研究を目的とする軍事プロジェクト(日本語版記事)で、「民生および軍用の通信システムと監視システムを強化するために使用する」とされている。 近年では米国防総省が、高高度核爆発の影響を緩和する(PD
先日起きた、米兵による少女暴行事件に関する、産経の議論。犯行は許されないけど、少女も悪いのだ。米軍基地撤去などという人たちがいるけど、日本を守るためにも米軍基地は必要なのだ! といいたいらしい。下記URL参照(魚拓)。 (1ページ目) http://s03.megalodon.jp/2008-0220-2224-13/sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n1.htm (2ページ目) http://s04.megalodon.jp/2008-0220-2245-55/sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n2.htm この類の議論の矛盾点を述べておきたいと思います。 知らない人についていく少女も悪い。一方で米軍は何のために日本にいるのか
産経新聞は本日の産経抄で「少女の家族はなにしているんだ?」とキチガイ理論を押し付けてきたが、どうしてどうして花岡信昭氏の腐れ理論に比べるとよほどマシなのだった。花岡氏はグダグダ言う前にナガノ県知事選挙にでなかったおのれのヘタレさをまず総括しろといいたくなるがそれはさておき*1。まずは花岡氏のトンデモ理論を二種掲載。 産経新聞:【政論探求】「反基地」勢力が叫ぶいかがわしさ http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080212/plc0802122007008-n2.htm はなさんのポリログ:なんともはやの沖縄「少女暴行事件」 http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/48180
新テロ特措法をめぐる臨時国会四カ月の攻防で自民、民主両党の「対決」は、一皮めくると日米同盟への忠誠と対米信頼を取り付ける思惑からの競い合いでもありました。担当記者で話し合いました。 A 新テロ特措法をめぐる最終舞台の十一日昼過ぎの衆院本会議は予定通りの運びだった。福田内閣・与党が再議決を強行し、数の力で押し切った。一方、民主党の小沢一郎代表は採決前に中途退席し、“逃げ”の姿勢を見せた。 C 本会議場で与党席から「(政府案に)賛成なんだ」「造反だ」のヤジが飛んだ。この光景で審議の幕が下りたのは、メディアが描き出す自民、民主「対立」の「二大政党」政治の本質を象徴している。 民主に“誘い水” B 昨年秋、臨時国会で新テロ特措法が審議入りした当時、自民党長老が指摘していた。「小沢君という人は自分の方が相手より強いと思うと強くなり、弱いと思うと逃げちゃうんだよ。だから最後はどう出るか…」。案の定、小
2008年アメリカ大統領選挙で唯一、無給のボランティアスタッフだけで選挙戦を続けるド根性大統領候補マイク・グラベルは、過労のため体調を崩し、現在自宅療養中であるという。 AP通信の報道によれば、先週8日のニューハンプシャー予備選時に、マイクは病院で検査を受けながら結果をテレビで観ていたらしい。診断は「呼吸器感染(respiratory infection)」で、医者のすすめに従い遊説を中止して数日間自宅で休養することになったそうである。 マイク・グラベルは言っている:「丈夫にならなきゃいかんな。無理したつもりはないんだが。」 もちろん、マイク・グラベルの選挙キャンペーンは続いており、本人はドロップアウトするつもりはないと宣言している。 関連記事 異色のド根性大統領候補:マイク・グラベルStop and Thinkマイク・グラベル猛語録(1)"Maverick"と呼ばれた男:マイク・グラベル
まさか、そんなことがあるのだろうか?? 米国の有力新聞マクラッチー紙が、2008年1月10日付紙面で大変なことを報道している。曰く、米国政府側が主張する「北朝鮮政府が米ドル紙幣を偽造している」という疑惑の情報源はかなり怪しく、噂の超精巧偽札「スーパーノート」は、実際のところ“ホンモノ”じゃないかというのである。同紙はこの報道で、大量の関連記事、資料を掲載して、疑惑を検証している。 マクラッチー紙といえば、例えばイランの核兵器開発疑惑について、米政府の国家諜報評価がそれを否定する1ヶ月前に、「ブッシュ政権の唱えるイラン核兵器開発の根拠は政府内でも疑問視されている」という暴露記事を、政府内部の諜報関係者の証言を元にサラリと報道してみせるなど、米国大手報道企業としては、特に外交政策分野で突っ込んだ報道姿勢を貫いているメディアとして知られている。特に同紙イラク支局はその正確さにおいて評価が高く、同
久しぶりに、日本とアメリカ以外の国に行った。お正月からメキシコのロスカボスに数日間の家族バケーション。いろいろ考えるところがあったけど、まずはひとつだけ・・・ ドルが安いことをまざまざと実感。アメリカにずっといると気がつかないけれど、メキシコですらあまりモノが安いという実感がなかった。その昔、ホンダやNTTにいる頃、何度か仕事で行ったメキシコの物価の感覚からすると、「もうあんまり安くないなぁ・・・」と思ったのだ。アメリカ系のホテルでモノが高いのは仕方ないけれど、街に出て食事したり買い物したりしても、昔のバカ安感覚はもうない。 ・・と思っていたら、今朝のサンフランシスコ・クロニクルにも、その話が載っている。今回のドル安は、円よりもユーロに対してのほうが下がり方が大きい(2007年中に、円に対しては7%、ユーロに対しては10%下がった)ので、ヨーロッパから来る旅行者がものすごく増えているらしい
映画「Sicko」公開以来、大統領にアル・ゴア、医療保険と外交分野ではデニス・クシニッチを応援してきたマイケル・ムーアが、最新コラムで、民主党大統領候補にジョン・エドワーズを推薦すると示唆している。 クシニッチ候補を推薦しない理由については、先日のクシニッチ陣営による「アイオワ州党員集会では第二の選択肢としてバラク・オバマを推薦」という事実上の敗北宣言を重く受け止めているらしい。 民主党トップのヒラリー・クリントンを推薦しない理由について、ムーアは面白いことを書いている。以下に抜粋翻訳すると: 2ヶ月前、ローリング・ストーンズ誌が、特集企画として、クリントン議員、オバマ、エドワーズ各候補に、誰もしたがらないような質問を1対1で尋ねるって役を俺に依頼してきた。『民主党トップ候補者たちがマイケル・ムーアと激突!』取り決めとして、3人全員がインタビューに応じない限り、企画はお流れになるということ
今年カリフォルニアでは、「オールディーズのコンサート規制」なる法律が登場。 元旦の新聞に「今年施行になる新しい法規」特集があって、その中にありました。これ以外だと、「子供が乗っている車では禁煙」というのは、まぁ「タバコ=麻薬」扱いのアメリカ、特にカリフォルニアではあるかなぁ、という感じだが、 裁判所は、不良(ギャング)の親に『親教室parenting class』への参加命令可能 従業員(やその他の人)の体にRFIDチップ埋め込み禁止 あたりは、うーむ、それが法規になるのか・・という感じである。 話をオールディーズに戻すと。 オールディーズのコンサートを開催する時は、元のグループの少なくとも一人がバンドメンバーとして残っている、等「純正グループ」の規格を満たさないといけなくなった、とのこと。 そんなに偽物のオールディーズグループがコンサートを開催してるのか・・とサーチしてみたら、8年前のN
日本では、メタボリックシンドロームが本格的に管理される年になりそうですね。4月から健診の受診率、保健指導の実施率、生活習慣病患者の削減などの数値に基づき、健康保険組合に対して、財政支援の恩恵を与えたり、ペナルティーを科すと。これも、国民皆保険に限りなく近く、国の支配力が強い国だからこそできること。 ちなみに、メタボリックシンドロームと言う言葉の発祥の地であるアメリカでは、この言葉は医療関係者以外誰も知りません。というのも、「メタボリックシンドローム」そのものに効く薬がないから。国民の3人に二人が肥満、うち半分が病的肥満、というお国柄ゆえ、「生活習慣を改めましょう」などと言っても目立った効果は出ない。それで、治療できないものを診断しても仕方がない、という流れになったと。 (追記)70年代から同じ名前ってのがいけないのでは、とシンドロームXとかいろいろカッコいい名前を付けて広めようとしたが、今
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