エレクトロニクス業界にとって積年の大テーマである「インターネットとテレビの融合」。この実現に向けた動きが米欧を中心に広がっている(関連の動向をまとめた『日経エレクトロニクス』の12月13日号特集「テレビ 最後の挑戦」はこちら)。 2010年10月に搭載機器が姿を現したソフトウエア基盤「Google TV」は,氷山の一角だ。大手メディア企業やテレビ・メーカーに加え,ベンチャー企業も入り乱れ,「リビングの王様」の主導権を奪い合う争いが本格化している。いったい今,テレビで何が起きているのか。その取り組みを追う。 第2回のテーマは「進化するテレビ」。テレビ向けのアプリ配信サービスの可能性を探る。 (第1回「動揺するハリウッド,台頭する低価格VOD」はこちら) 「米国のネット・テレビ市場でSamsung社は6割のシェアを獲得した。インターネット接続機能を備えたテレビ関連機器を購入した顧客は,その半分