令和5年度全国学力テストの都道府県別平均正答率。石川は小学校の国語と算数、中学校の数学で全国トップだった 小学6年と中学3年の全員を対象に、年度初め時期に毎年実施している文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を巡り、石川県内の小中学校の約4割が、過去に出題された問題を解くなど「事前対策」をしていたことが、県教職員組合の調査で分かった。同県はここ数年、全国トップクラスの成績を継続。県側は、学習状況の「実態把握」というテストの趣旨から逸脱するとして、対策をしないよう自治体側へ通知していたが、依然、一定数が継続している実態が浮き彫りになった。 春休み期間も実施調査は組合員のいる県内の小中学校計272校を対象に行い、158校から回答を得た。11月7日に公表された結果では、朝学習の時間などを含めて「授業中に事前対策をした」と答えたのは、約37%に当たる58校(小学校49校、中学校9校)