傍聴者が詰めかけた事業仕分けの閉会式=東京都豊島区で2010年10月30日午後5時56分、津村豊和撮影 政府の行政刷新会議による「事業仕分け第3弾」は前半最終日の30日、5特別会計(特会)を取り上げ、国有林野事業特会と自動車安全特会の一部廃止などの判定を下した。積立金や剰余金などの「埋蔵金」を財源不足穴埋めに活用してきた財政投融資、外国為替資金の両特別会計も対象となったが、財投特会に対しては逆に「必要な積み立てを行う」よう要求。これ以上の「埋蔵金」発掘は期待できない実態も浮かび上がった。【坂井隆之、三沢耕平】 「今まで埋蔵金と言われていたものが、実は借金でできていたことが分かった」(富田俊基中央大教授)--。30日に行われた外為資金特会の仕分けでは、20兆円を超す積立金について、112兆円に達する同特会の債務の返済に充てることで仕分け人が一致した。 厳しい財政状況の中で、外為資金特会の積立