教師の裁量が大きく、学校によって自由に利用するツールを選べるフィンランド。デジタルデバイスやアプリを利用しているケースも多く、ベンチャー企業によるツールも積極的に取り入れている。音楽や映像、数学、企業内の研修――フィンランド発の教育アプリを紹介しよう。 SongHi for schools 学校の音楽の授業は合唱も合奏も譜面を追うだけ。もっと自由に楽しめるはずなのに――音楽教師をしていたオッリ・ヴァッロさんが自身の経験を元に開発したのが、子どもたち自身で作曲し、共有するWebサービス「SongHi for schools」だ。 使い方はシンプルで、音の素材を選んで、鳴らしたい箇所の拍をクリックして入力するだけ。自社のスタジオで収録したギターやドラム、ピアノの生音や犬の鳴き声など150以上の音素材を組み合わせて最大40秒ほどの曲を作ることができる。テンポや音符の種類、楽器ごとの音量もカスタマ