フランスのオオカミ、1003頭に 過去10年で初減少、家畜被害は増加 時事通信 外信部2024年05月24日15時30分配信 フランスのオオカミ=2021年7月、仏北東部ナンシー近郊(AFP時事) 【リヨン(仏)AFP時事】フランスの環境団体は23日、昨年の国内のオオカミ生息数は前年比9%減の推定1003頭だったと発表した。減少は過去約10年で初めてという。団体側は「オオカミの保護がうまくいっていないことは明らか」と指摘。政府に駆除を減らすよう求めた。 オオカミは「現実の危険」 個体数回復に警告―欧州委員長 オオカミは仏国内で一時姿を消したが、1990年代から徐々に増えた。しかし、それに伴い食害も増加。畜産農家などによると、2022年には家畜が襲われるケースが1万2000件あった。牧羊業者の団体は「今年は被害が増加すると見込んでいる」としている。 現在、フランスではオオカミの生息数全体の1