もともとはツチとフツは牛の所有数ぐらいの曖昧な感じでしかなった。実際に言語や宗教、習慣が違いはなく「階層」という例えが正しいのかもしれない。 ツチは牛の所有数が少なく、王族や酋長などの支配層を成し、フツは農民でツチに庇護され支配されていた。 これほどの単純な違いがなぜ、あのような悲劇に繋がったのかというとルワンダを支配していたベルギーがツチとフツの身体的特徴を使って別の民族という観念を作った。そしてベルギーやドイツの人類学者はツチを「黒いアーリア人(西洋人に近い)」神話まで作り出した。 ルワンダを統治していたベルギー人たちは徴税の手先として少数派のツチを優遇し、フツとツチに憎しみを抱かさせることで自分たちへの反抗心を弱らせようとした。これによって日本人に分かりやすくいうと侍と商人といった関係が、全く別の民族になってしまった。こうして、高まらせた互いを憎みあう感情はベルギーが支配していた時は