2016年1月14日 金融市場局 岡部恒多、丹羽文紀、佐々木隆雄、長野哲平 全文 [PDF 564KB] 要旨 最近、わが国家計によるレバレッジ投信を用いた株式投資が拡大している。レバレッジ投信については、(1)それにかかるリバランス取引が日々の株価変動を増幅させうる、(2)多額の資金変動が生じると流動性が低下し、株式市場全体にもストレスを与えうる、といった指摘もあり、その動向に注目が集まっている。これまでのところ、わが国のレバレッジ投信については、日々の株価変動に対する「逆張り」の資金流出入によってリバランス取引の影響は抑制されているほか、その流動性も十分に高いとみられる。もっとも、レバレッジ投信の規模が増加基調にあることも踏まえると、先行きもレバレッジ投信の動向、とくにストレス時におけるその金融市場への影響には注視していく必要がある。同時に、レバレッジ投信市場をモニターすることは、家計