元横綱日馬富士(33)の暴行問題で、日本相撲協会は20日、東京・両国国技館で臨時理事会を開いて処分を決めたが、暴行を受けた幕内貴ノ岩(27)の師匠、貴乃花親方(45)=元横綱=の処分だけは先送りとなった。相撲協会や白鵬と対立する貴乃花親方の孤高の戦いは第2幕へ。19日には貴ノ岩への危機管理委員会の聴取を認め、自身も聴取に応じることを約束するなどの歩み寄りをみせたが、これは戦略を変更したに過ぎない。民事賠償訴訟や3月の春場所後に行われる理事長選まで見越した上で、がっぷりの四つ相撲に方針を転換したもようだ。 貴乃花親方の処分は、親方本人からの事情聴取ができていないことを理由に先延ばしとなったが、それ以外はこの日の理事会は順調に進んだ。貴乃花親方は準備してきた独自の15枚の報告書を理事会に提出。暴行のいきさつがまとめられたもので、(自分が)「批判されることはない」と書かれており、「これを読んでく