『ひぐらしのなく頃に』というホラー作品がある。原作はアマチュア制作のパソコンゲームでありながら、のちにコミック化、アニメ化、プレイステーション等に移植されて、実写映画化までも果たした超弩級タイトルだ。 アンソロジーコミックを読んで当時の熱狂を思いだした 10周年を記念した刊行された『ひぐらしのなく頃に わんだふる』(ハノカゲ、綾見ちは・著/アース・スター エンターテイメント・刊)を読んだ。もうそんなに年月が経過したのかと驚くとともに、デフォルメされた登場人物たちの楽しそうな様子をなつかしく眺めていると、あのときの熱狂がにわかによみがえってきた。 わたしは、原作であるPC版はもちろんのこと、コンシューマー移植されたPS2版やアニメ版なども楽しんでおり、『ひぐらしのなく頃に』をしゃぶりつくして楽しんだクチだ。さすがに飽きたので、すっかり遠ざかっていたが、このたびアンソロジーコミックに刺激されて