先の総選挙で政権交代を果した民主党は、すでに各分野でマニフェストに公約した改革に着手しています。困難や限界も予測されますが、これまでにない改革の意欲を感じさせるものがあることは事実です。そこで、改めて「法務」関係の分野で民主党が掲げた政策の主要なものを確認した上で、それがどこまで実現されるかを見守り、可能な限り応援したいと思います。 1.法曹養成制度の検証と司法制度改革の推進 このテーマについては、以下のような政策が提示されています。 「法曹人口の大幅な増加という観点から年間の司法試験合格者を3000人とする目標が立てられ、また法曹の質の向上のため2004年から法科大学院を中核とする新たな法曹養成制度が導入されました。しかし、法学未修コース出身者の新司法試験合格率の低迷、修習終了時の考試(二回試験)の落第者の急増、弁護士志望者の就職難等の問題が指摘されるようになりました。法曹の質を維持しつ