読者も、何はともあれ、おおよその数字を入れて、ご自身の経済的な現実を見てみて下さい。 「人生設計の基本公式」の上手な使い方 「人生設計の基本公式」は、これを使って、あれこれを調整してみるところにこそ使用上の醍醐味(?)があります。 たとえば、先ほどの50歳会社員男性に関する必要貯蓄率について、どう思われたでしょうか。「27.8%も貯蓄するのは、俺はムリ!」と思われた読者が多いのではないかと、想像します。 「そうだ、会社員には退職金があるではないか」と思いついたあなたは、人事部に退職金のおおよその予想額を聞いてみましょう。これが、1800万円だとすると、先の例ではどうなるでしょうか。 この場合、予想される金額の変動を「現在資産額」に増減してみて下さい。先ほどと同様に計算すると、分子が、(0.7×600万円)−180万円−100万円=140万円です。分母の計算は変わらないので720万円で、14