普天間飛行場での外来機離着陸回数が最多になったことを伝える沖縄タイムス2022年5月4日付紙面(右)。在日米国大使館のウェブサイトに掲載されていた翻訳記事(左)。写真も無断で載せている
普天間飛行場での外来機離着陸回数が最多になったことを伝える沖縄タイムス2022年5月4日付紙面(右)。在日米国大使館のウェブサイトに掲載されていた翻訳記事(左)。写真も無断で載せている
【宜野湾】宜野湾海浜公園内で28日、駐車場の整備工事中に見つかった米国製5インチ艦砲弾の不発弾処理があった。全国で初めて5インチ艦砲弾専用の「耐爆容器」が試験運用された。現場に処理壕を築く従来の処理方法に比べ、騒音、振動とも抑えられたという。沖縄総合事務局は今年4月から、5インチ艦砲弾が多く見つかる本島内を中心に耐爆容器を本格運用する計画。避難半径は従来の3分の1、避難面積は9分の1に縮小できるようになる。 耐爆容器は、信管を外す前に誤爆が起きても1回耐えられる構造で、神戸製鋼所(東京都)が県内自治体の要望を受けて開発。約3トンのトラックで輸送できる程度までコンパクトにするのが課題で、研究に約10年かかったという。 宜野湾海浜公園では不発弾をクレーンでつり上げ、トラックの荷台に置いた耐爆容器まで移動させた。その後、ディアマと呼ばれる機材で信管を破壊する作業を遠隔で実施した。沖縄総合事務局は
TBSのバラエティー番組内で「方言禁止記者会見」という企画があり、沖縄出身の俳優がしまくとぅばを使った質問に共通語で答えられるかを試していたことが分かった。「方言札を思わせる差別」との批判を受け、TBSは「沖縄の歴史的背景についての十分な検討ができていなかった」と述べた。 番組は18日に放送された「櫻井・有吉THE夜会」。沖縄出身俳優の二階堂ふみさんが記者会見に臨む設定で、同郷の複数の記者役がしまくとぅば交じりで質問を重ねた。 二階堂さんが3回しまくとぅばを使ったら負けというルールを設定。ナレーターは「ゴリゴリの沖縄弁『ゆんたく』が出てしまいワンアウト」などと語った。 放送後から、交流サイト(SNS)では、「植民地主義的」「戦前に日本帝国が方言を禁止した史実をなぞる差別行為」などの批判が上がっていた。 TBSは「どんな役も見事に演じ切る俳優さんでも、出身地の方言には釣られてしまうのではない
復帰後 計14兆円投入 自立型経済の構築課題 新たな制度 議論前向きに 比嘉正茂氏(沖縄国際大教授) 革新的ビジネス創出必要 富川盛武氏(沖縄国際大名誉教授) 有利な一方 自主性阻害も 沖縄県が沖縄振興計画の効果をより反映させるため制度の検証に着手したのは、近年の沖縄振興へ注がれる厳しい視線に危機感を抱いたことも理由の一つだ。検証を通し、沖縄の自立経済構築のために真に必要な制度を追求する構え。加えて、揮発油税軽減措置の恒久化など県から積極的な政策提言をすることで、政治的な思惑に左右されない足腰の強い制度の確立を目指す。(政経部・大野亨恭) 沖縄振興を巡っては、復帰から半世紀以上続く沖縄関係税制に政府がメスを入れ始めた。沖縄復帰特別措置法に基づく酒税軽減措置は2022年度税制改正大綱で段階的な廃止が明記された。 昨年12月には自民党の税制調査会で...
女性が少年院に入った背景には家庭環境があった。 生まれてすぐ両親が離婚。4歳上の姉と共に母方の祖父母に引き取られた。 5歳の頃、突然母が現れ、女性と姉の2人は母が再婚した相手と暮らすことになった。 しかし待っていたのは継父に遠慮しながらの生活だ。妹が生まれると、継子2人への当たりはさらに強くなり、しつけと称して毎日のように暴力を振るわれるようになった。 中学生になると、女性はそんな家に帰らなくなった。友人の家を転々としながら学校に通っていたある日、補導された。2度目の補導で送られた先が、当時沖縄市にあった少年院「沖縄女子学園」だった。 ■大声出して抵抗 少年院には個室の「単独室」と相部屋の「集団室」があり、入院したばかりの女性は始め単独室に入っていたという。 ある日、男性教官が「卓球をしよう」と呼びに来た。日中は授業や作業などの時間で、女性は運動の時間だと思った。 ところが卓球場に着くと教
【平安名純代・米国特約記者】米国防総省が輸送機V22オスプレイの新規調達を終了することが8日までに分かった。2026年予定で生産ラインを閉鎖する。同省によると、米海兵隊の当初の調達予定数に変更はなく、飛行訓練計画には影響しない見通し。米軍は2050年代までオスプレイを運用する方針だ。複数の関係者によると、生産終了は調達数を満たしたためだが、機体の不具合や事故の多発などで米国外からの調達数が伸びなかったことなどが影響した。 同省によると、米軍全体のオスプレイ調達数は計464機で、そのうち海兵隊MV22が360機、空軍CV22が56機、海軍CMV22が48機。 空軍用は、当初の予定数を2機下回る形で機体の生産を終え、海兵隊用と海軍用もすでに発注分の約30機の生産を26年までに終え、オスプレイの生産を終了する。 24米会計年度(23年10月~24年9月)以降は関連費のみの計上となり、墜落事故など
沖縄県中城村の訪問看護ステーション「キララ」が、要件を満たさない訪問看護で診療報酬1千万円以上を不正に受け取った疑いがあることが、関係者の話で分かった。代表者らがグループ内の福祉事業所の利用者数十人を勧誘し、自宅ではなく事業所内で「看護」を受けさせていたという。本紙の取材に代表者は利用者の一部について指摘を認め、「違法なら改める」と述べた。
沖縄本島北部の中学校で22日行われた学年全体レク「借り人競争」の題に「黒い人」と書かれたカードがあり、祖父が黒人の男子生徒が「人種差別ではないか」と教員に抗議していたことが分かった。教員は抗議を受け流し、レクは続行された。校長は取材に対し、対応は適切でなく謝罪する予定だと説明した。
沖縄県浦添市議が、市執行部の作成した賛成討論の文面を、そのまま議会で自身の意見として発言していたことが明らかになった。市議や市職員は「参考資料」と言うが、そのまま読めば、本会議での賛成討論として通用する内容。行政をチェックする役割の議員が、行政と一体となるかのような状況に、情報公開請求した又吉健太郎市議は「言論の府としての議会が、行政の作成した文面を読み上げるのは残念。討論は自らの言葉で語ってほしい」と議会の現状に危機感を示す。(浦添西原担当・比嘉直志) 一般会計予算案の賛成討論のために、職員が作成した文面では「入るを量りて出ずるを制す」との慣用句をはじめ、「行財政改革を行い財政健全化を推進する強い意志」などと、行政をたたえる言葉が並ぶ。「もっと市民の横に! もっと市民と共に!」と松本哲治市長の信条を引用する一文もあった。 実際に読み上げた市議は「こちらの譲れない部分を...
一度に多量の飲酒をしたり、生活習慣病のリスクを高める飲み方をしたりする人の割合が全国より高い沖縄。アルコール性肝疾患で命を落とす率も全国の2倍を超えています。周囲は、お酒をやめたくてもやめられない依存症の人たちにどう向き合ったらよいのでしょうか。 沖縄県内の依存症専門医療機関の一つ、沖縄リハビリテーションセンター病院の犬尾仁医師に寄稿してもらいました。11月10日から16日はアルコール関連問題啓発週間。 (上)「飲むな」は禁句! 孤独の病・アルコール依存にどう向き合う (下)日本一の“酒害県”・沖縄で 孤独の病・アルコール依存にどう向き合うか 「犬尾先生、比嘉さん(仮名)がアパートの前でつかみ合いになっています!」 外来診療中に支援施設の女性相談員からの電話が鳴りました。 比嘉さんは40代前半の男性で、アルコール依存症が原因で入退院を繰り返している患者です。沖縄出身の彼は貧しい境遇を乗り越
今回の全県調査の土壌調査について、今後の調査の展開のためにまずコメントしておきたい。調査が科学的な調査足りうるには「再現性」が必要である。再現性とは、他の人が同じ方法で再現できるような調査をし、その手法を示すことである。 県が実施した実態調査の土壌調査では示されている場所は市町村のみで、採取場所が示されていないため、再現性が担保されていない。調査では、地点の選定理由を示し、選定の妥当性を示すことも必要だが、地点を特定していないので、必然的にそれもない。 また、場所の選定過程も不明であり、県と市町村の「調整」が入るのも、不透明さに拍車がかかっている。「風評被害の恐れ」ということで情報を出さないことが、どのような結果を生むのか、続報の、相対的に高い値で検出された久米島の報道(「久米島PFAS役場敷地 県調査で検出 町発表『水源は安心』2024年4月3日)でわかる。非公開による憶測が、実質的な経
沖縄にも、「自慢の海」があるでしょう。そしてまた、埋め立てられてしまった海、埋め立てられようとしている海も。つながっているはずの海が、なぜずたずたに引き裂かれ続けるのだろう。 パレスチナ・ガザ地区を訪れた2018年、案内してくれた友人が、「絶対に見せたい」と言って、ガザを離れる直前の私たちを急いで連れて行ってくれたのが、「自慢の場所」だという港だった。真っ白なモスクを望むエメラルドの海の上に、色とりどりの小さなボートが並ぶ。けれどもその「自慢の場所」から出る船は、地中海に悠々と繰り出すことはできない。ガザの漁師たちの漁業可能水域は限られ、航行は厳しく制限されている。 東京23区の3分の2ほどの面積しかないガザには、約220万人のパレスチナ人が暮らし、人口の6割近くが国連からの食糧支援を受けている。イスラエルによって16年にわたり封鎖され、周囲を壁やフェンスで囲まれている上、電気も通信環境も
現在の在日米軍司令官は、在日米空軍司令官、第5空軍司令官という三つ司令官ポストを兼務する空軍中将がその職に就いている。階級こそ沖縄の四軍調整官である海兵隊中将と変わりないが、統合指揮をする権限を持たず、平時において日本側と調整する役割の行政官に近い。 日本側が3自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部を新設すれば、相手方が行政担当の司令官のままでは連携ができない。階級は中将のままで統合指揮ができる上位者に格上げするか、韓国軍に対する統合指揮権も持つ在韓米軍司令官のように大将とするか、いずれにしても見直しが求められていた。 国賓待遇で訪米する岸田文雄首相とバイデン大統領との間で日米の指揮統制の見直しについて協議が行われる。注目されるのはその中身である。一昨年12月、岸田政権は安保関連3文書を改定して「反撃(敵基地攻撃)能力の保有」を決めた。自衛隊に「防衛」だけでなく「攻撃」の役割も担わせようと
国連人権理事会で沖縄県の玉城デニー知事の発言に反論する在ジュネーブ国連機関の日本政府代表部、塩田崇弘公使参事官=18日、ジュネーブ
現在の在日米軍司令官は、在日米空軍司令官、第5空軍司令官という三つ司令官ポストを兼務する空軍中将がその職に就いている。階級こそ沖縄の四軍調整官である海兵隊中将と変わりないが、統合指揮をする権限を持たず、平時において日本側と調整する役割の行政官に近い。 日本側が3自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部を新設すれば、相手方が行政担当の司令官のままでは連携ができない。階級は中将のままで統合指揮ができる上位者に格上げするか、韓国軍に対する統合指揮権も持つ在韓米軍司令官のように大将とするか、いずれにしても見直しが求められていた。 国賓待遇で訪米する岸田文雄首相とバイデン大統領との間で日米の指揮統制の見直しについて協議が行われる。注目されるのはその中身である。一昨年12月、岸田政権は安保関連3文書を改定して「反撃(敵基地攻撃)能力の保有」を決めた。自衛隊に「防衛」だけでなく「攻撃」の役割も担わせようと
現在の在日米軍司令官は、在日米空軍司令官、第5空軍司令官という三つ司令官ポストを兼務する空軍中将がその職に就いている。階級こそ沖縄の四軍調整官である海兵隊中将と変わりないが、統合指揮をする権限を持たず、平時において日本側と調整する役割の行政官に近い。 日本側が3自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部を新設すれば、相手方が行政担当の司令官のままでは連携ができない。階級は中将のままで統合指揮ができる上位者に格上げするか、韓国軍に対する統合指揮権も持つ在韓米軍司令官のように大将とするか、いずれにしても見直しが求められていた。 国賓待遇で訪米する岸田文雄首相とバイデン大統領との間で日米の指揮統制の見直しについて協議が行われる。注目されるのはその中身である。一昨年12月、岸田政権は安保関連3文書を改定して「反撃(敵基地攻撃)能力の保有」を決めた。自衛隊に「防衛」だけでなく「攻撃」の役割も担わせようと
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