全3回連載 上)最悪の結果を招いた「上の指示」 中)SNSにデマ 県警の否定「遅かった」 下)ネット上に表出した差別意識 「停車させようとしたバイクが停車せずにさらに走行を続け向かってきた」 県警が2日に開いた「記者説明会」(レク)で、警務部首席監察官の山内敏雄氏は「われわれの認定した事実」としてこう繰り返した。 記者が「高校生は停車を求められたという認識があるのか」と尋ねると、「先ほども申し上げた通り-」と、同じ内容を繰り返し述べ、質問に直接答えなかった。 高校生の代理人弁護士はレクから約1週間後、会見を開き、「(県警の)説明は少年の認識と異なり、停止は求められていない。強い憤りを感じる」と反論した。 高校生の親族は「事件が起きた当初から、県警の発表には不信感がある」と話す。 ■ ■ 事件が発生した1月27日、沖縄署は報道各社向けに、男性巡査とバイクに乗った高校生の接触があったと発