アメリカ大統領選挙に向けて事実上の公約となる与党・民主党の政策綱領に、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に反対する文言は明記されない見通しとなり、議会でTPPを承認する可能性を残す形となりました。 この中で、候補者選びで最後まで争ったサンダース上院議員の陣営は、政策綱領の原案にはTPP反対が盛りこまれていないと抗議の声を上げ、TPP反対のほか、議会で審議しないことを明記した修正案を提出しました。 これに対して、クリントン前国務長官の陣営は、TPP反対という文言は明記せず、議会での審議についても言及しない修正案を提出し、激しい議論の末、投票を行った結果、クリントン氏の陣営の案が政策綱領に反映されることが決まりました。民主党の関係者によりますと、クリントン氏の陣営の案はTPPを推進するオバマ政権の意向を踏まえたもので、議会で承認する可能性を残すねらいがあるということです。 しかし、サンダース