三越伊勢丹ホールディングスは9月7日、三越千葉店(千葉市中央区)と三越多摩センター店(東京都多摩市)の営業を来年3月20日に終了すると発表した。それぞれ業績が低迷しており、継続が難しいと判断した。 千葉店は1984年に「ニューナラヤ」を「千葉三越」として開業。91年のピーク時には売上高が500億円に達したものの、バブル崩壊後は低迷。16年3月期の売上高は126億円まで落ち込み、赤字が続いている。 近隣のそごう千葉店やショッピングモールなどとの競合も激しい上、営業維持に必要な設備投資の回収めどが立たないと判断、継続を断念した。閉鎖後、外商やギフト、学生服の顧客に向けた小型サロンを現店舗周辺に開設する。 多摩センター店は2000年に開業。07年に70億円弱あった売上高は16年3月期に63億円に落ち込んでいる。一部フロアをカジュアルな業態に転換したことで客数は増えたものの、三越ブランドを生かせず