映画と言葉に関するsatoshiqueのブックマーク (5)

  • 言い違い、転覆病、鏡文字、横転する電車……「怪物」はなぜ〝間違い〟だらけなのか:よくばり映画鑑賞術

    映画の魅力は細部に宿る。どうせ見るならより多くの発見を引き出し、よりお得に楽しみたい。「仕事人生に効く 教養としての映画」(PHP研究所)の著者、映画研究者=批評家の伊藤弘了さんが、作品の隅々に目を凝らし、耳を澄ませて、その魅力を「よくばり」に読み解きます。 *映画の結末に触れています。ご注意ください。 「こんな学校がいる先生に……」 一見してわかるように、これは明らかな言い間違いである。じっさい、この言葉を口にした麦野早織(安藤サクラ)は、即座に「こんな先生がいる学校に子供預けられないでしょ」と言い直す。これが「普通」の言い方である。早織は、息子の湊(黒川想矢)が担任教師の保利(永山瑛太)から暴力を振るわれていると信じている。その担任を目の前にして、冷静さを失っていることがうかがえる。 早織の言い間違えが意味するもの彼女の言い間違いは、撮影現場で偶然発生したものを採用したわけではなく、

    言い違い、転覆病、鏡文字、横転する電車……「怪物」はなぜ〝間違い〟だらけなのか:よくばり映画鑑賞術
  • 「国民のために働く(笑)」──繰り返される恫喝とニヤニヤに抵抗するために:武田砂鉄による、映画『パンケーキを毒見する』評

    「問いかけに答えてください」を問い続ける菅義偉首相の会見を見ていると、彼は、奇妙なところで笑みを浮かべる。ちっとも面白いところではないのに笑う。スベったとか、意図が伝わらなかったとか、ではない。強張っていた顔がほぐれるタイミングが、おおよそ奇妙なのだ。 手元に、『月刊Hanada』2021年9月号がある。「独占インタビュー 菅義偉総理大臣 国民の疑問に答えます」と題した、13ページにわたるロングインタビューが掲載されている。とにかく、「(笑)」がしょっちゅう出てくる。この「(笑)」表記というのは、どれくらいの笑いなら入れるかなど、なにかしらの基準があるわけではない。自分はしょっちゅう、編集者から送られてきたインタビュー・対談原稿にある「(笑)」を取り除いているのだが、なぜならば、その「(笑)」の受け止め方は、読み手によって異なるから、慎重になるのだ。

    「国民のために働く(笑)」──繰り返される恫喝とニヤニヤに抵抗するために:武田砂鉄による、映画『パンケーキを毒見する』評
  • 3分間の言葉に広がった共感 アカデミー賞「ヘイト拒否」スピーチ | 毎日新聞

    第93回アカデミー賞で、ジーン・ハーショルト人道賞を受賞した俳優タイラー・ペリーさんの受賞スピーチが話題だ。「私はメキシコ人だからとか、黒人、白人、またはLGBTQ(性的少数者)であるからという理由で誰かを憎むことを拒否します。警察官だから、アジア人だからという理由で憎むことも拒否します」と語り、自身の経験と母の思い出を紹介しながら、警察官による黒人暴行死事件やアジア系へのヘイトクライムなどの差別問題に切り込んだ。世界に拡散した、心を揺さぶる3分間の詳細とは。【大野友嘉子/デジタル取材センター】 ジーン・ハーショルト人道賞は、人道的な活動を通して映画界に貢献した人に贈られる。これまで、国連児童基金(ユニセフ)で活動したオードリー・ヘプバーンさんや難民支援に携わるアンジェリーナ・ジョリーさんらが受賞者に名を連ねてきた。

    3分間の言葉に広がった共感 アカデミー賞「ヘイト拒否」スピーチ | 毎日新聞
  • 糸井重里“『Fukushima50』で泣きっぱなし”に批判! 町山智浩も「原発を恐れるのはくだらなくて命を捧げるのは素晴らしいのか」 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    糸井重里“『Fukushima50』で泣きっぱなし”に批判! 町山智浩も「原発を恐れるのはくだらなくて命を捧げるのは素晴らしいのか」 福島原発事故を描いた映画『Fukushima50』が3月6日に公開され、大きな話題となっている。 安倍応援団としても知られる門田隆将氏のノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎所長と福島第一原発』(角川文庫、単行PHP研究所)が原作。当時の“菅直人首相をはじめとする官邸や東京電力店に妨害されながらも、吉田昌郎所長をはじめとする東電の現場社員たちの決死の努力によって、原発事故が収束、日は救われた──”という感動ストーリーだ。 しかし、この映画、一方では、ベントの遅れや海水注入妨害が菅首相や官邸のせいと思わせるような描写があったり、東電の津波対策不備にまったく触れていなかったりと、事実と異なる部分やネグられた部分がかなりあり、多くの批判の声があがってい

    糸井重里“『Fukushima50』で泣きっぱなし”に批判! 町山智浩も「原発を恐れるのはくだらなくて命を捧げるのは素晴らしいのか」 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
    satoshique
    satoshique 2020/03/12
    そのうち教育勅語も意外に悪くないとか言いそうではある。
  • 2018年6月5日 「invisible」という言葉を巡って

    2人の監督 「インビジブル ピープル」と審査員長のケイト・ブランシェットは授賞式の冒頭で口にした。その存在に光を当てることが今回の映画祭の大きなテーマだった、と。隣に座った通訳を介して日語に翻訳してもらいながらだったので内容は大まかにしか把握できなかったが、その「invisible」という言葉だけはずっと頭に残った。確かに『万引き家族』で僕が描こうとしたのも普段私たちが生活していると、見えないか、見ないふりをするような「家族」の姿だ。その生活と感情のディティールを可視化しようとする試みが今回の僕の脚の、そして演出の柱だったとケイトさんの言葉に触れて改めて思い出した。そして、そのスタンスは14年前の『誰も知らない』とも通底している——と、自分では今回の作品を分析していた。なので名前を呼ばれて壇上に向かいながら、このスピーチでは「invisible」なものについて触れようと考えていた。 僕

    2018年6月5日 「invisible」という言葉を巡って
    satoshique
    satoshique 2018/06/07
    是枝監督の名文。表現が政治性を帯びさせられてしまうこと。政治から距離を置くことも政治的とみなされること。人間が社会的動物である以上、政治的であってしまう。
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