滋賀県における、食用野菜としてのレンコン栽培の歴史や栽培地、現在の栽培状況について知りたい。また草津市の烏丸半島のハス群生地について、その歴史を知りたい。 滋賀県内における食用蓮根の正確な栽培開始時期は不明です。ただし、『琵琶湖のハスと近江妙蓮』によりますと、すでに室町時代には志那浜(草津市)の蓮が景勝地として有名になっており、その蓮根が近江守護職の六角家に献上されたという記録も残っているようです。また、享保19年(1734)に編纂された『近江輿地志略』にも、「品(志那)蓮 品村の濱邊悉く蓮なり。蓮花の時甚佳賞するに堪へたり。其葉蓮根亦諸國に出す」とあります。しかしながら、近代以降、滋賀県で食用としての蓮根栽培が盛んになったことはないようで、関連する記述を見つけることはできませんでした。『野菜の生産販売状況』によれば、現在においても蓮根の栽培農家戸数はごくわずかで、平成20年度(2008)