これは作者が作中で市役所の人に言っていることとは一致していません。実際、この後もどんどんハナちゃんとその娘は子を産み、野良猫は増えています。 エサをあげたい気持ちはわかりますが、嫌いというほかに本当に被害を受け、困っている人がいるからこその通報だったでしょう。住宅街ですから、ご近所への配慮は当然です。避妊去勢しておだやかにノラを増やさないというお考えを著書のなかでも主張されたのなら、徹底して実行されないとただのその場逃れ、気まぐれと思われても仕方ないでしょう。新しい猫に嫉妬する猫の様子も書かれているのに、気分しだいでひょいと猫を増やしてしまう描写も気になりました。 おそらく、視野をもっと広くだとか猫についてもっと知ってほしいなどと作者に望むのは難しいことなのでしょう。 ただ、せめて作品を世間に発表しているプロとして、ご自分の主張は厳守して避妊去勢は徹底した上でエサをあげてほしいです。 現代