「経済学は科学」と思い込む「バカの壁」 経済学を勉強したこともない政治家が、GDPやら金融緩和政策などを「したり顔」で語る。ところが、今の内閣の中核を形成しているのは、皆、大学では劣等生。経済学教科書など開いてみたこともない御仁たちだ。その彼らが専門家のようにGDP成長率や物価目標などを説いて回っている。笑止千万極まりない。もちろん、経済顧問の受け売りだが、受け売りでも説いて見せることができるのは、経済学がたいした学問ではないという証左ではないか。GDP概念も説明できないのに、年2%とか3%の成長が望ましいなどとご宣託まで下している。政治家が語るGDPは経済学概念というより、一つの合言葉にすぎない。そういうレベルで語られる経済学は、科学というよりイデオロギー。イデオロギーだから、正しいとか、正しくないとか判断できる代物ではない。信じるか信じないかというだけのことなのだ。 多くの政治家は経済