宝島社は29日、同社が発行する月刊誌『宝島』と『CUTiE』の2誌を休刊すると発表した。同社は9月から新しい事業年度を迎えるにあたり、雑誌の選択の集中を進めており、『宝島』は来月23日発売の10月号、『CUTiE』も来月11日発売の9月号をもって休刊となる。 『宝島』は1974年6月に創刊。サブカルチャーをメインに扱う雑誌としてスタートし、80年代にロックバンドやファッションをメインにした誌面へリニューアル。忌野清志郎やザ・ブルーハーツなどが登場し、当時の若者のバイブルとして圧倒的な支持を受ける。90年代はヘアヌードや風俗情報を掲載する内容に舵を切り、2000年代以降はビジネス誌として発行を続けてきた。 小泉今日子や小沢健二と小山田圭吾によるフリッパーズ・ギター、さらに電気グルーヴ、スチャダラパーなど数多くのミュージシャンが連載を担当。また、新聞・雑誌の誤植や街の中の変わった看板などを紹介
佐野 亨 「別冊映画秘宝」のラインナップに、先ごろ、『80年代悪趣味ビデオ学入門』というタイトルの一冊が加わった。 筆者は、このムックシリーズを、毎回、特別な(格別ではなく、特別な)思い入れとともに読みつづけてきたが、今回のこの本に関しては、さらに特別な感慨を持った。 その感慨の正体を探るために、やや長い文章を書くことになるが、どうかお付き合い願いたい。 いま20代から30代くらいの映画ファンにとって、最も思い入れの深い映画雑誌は、「キネマ旬報」でも「映画芸術」でもなく、ましてや「カイエ・デュ・シネマ」でも「リュミエール」でもなく、おそらく「映画秘宝」だろう。 昨年公開された吉田大八監督の『桐島、部活やめるってよ』は各方面で評判を呼んだが、神木隆之介演じる主人公の前田くんが愛読している映画雑誌が、朝井リョウの原作では「キネマ旬報」であったのに対し、映画では「映画秘宝」に変更されていたのが印
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