2016年7月13日、内閣府は3歳未満の乳幼児にも簡単に飲ませることができるゼリー状の安定ヨウ素剤(イチゴ味)を、原発から30キロ圏内にある市町村に対して配備すると発表した。※1 安定ヨウ素剤とは、原発事故に備えて調合された放射能を持たないヨウ素で、原発事故の際、予め服用して甲状腺に安定ヨウ素を満たしておくことで、体内に吸収された放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれずに大部分は体外に排出でき、放射性ヨウ素による甲状腺被曝を軽減できる薬です。この安定ヨウ素剤を飲むことで、原発事故による甲状腺がんのリスクを軽減することができます。 しかし今までのヨウ素剤は丸薬や粉末しかなく、3歳未満の乳幼児への服用については粉末状のヨウ素剤を薬剤師が、その都度…水やシロップで溶いて飲ませる必要があったため事前配布ができない、服用させるのに時間がかかってしまう、いざ原発事故が起こった時に一番被爆の影響を受けやすい乳