マダガスカル・ベマラママトラのバニラ栽培業者の農家で、収穫済みのバニラが盗難の被害を受けないよう目を配る警備員(2016年5月25日撮影)。(c)AFP/RIJASOLO 【10月8日AFP】マダガスカルでは今年3月に発生した熱帯サイクロン「イナウォ(Enawo)」の後、同国最大の輸出品であるバニラの価格が生産量減少に対する市場での思惑買いによって数か月のうちに暴騰した。 世界の市場に出回るバニラのうち約80%はインド洋に浮かぶ島マダガスカルで生産されており、アイスクリームやアロマテラピー、香水、そして高級フランス料理などに使用されている。しかし、バニラ価格の高騰により突然この国に舞い込んできた現金はかえって犯罪を助長しており、またバニラの質低下を招いている恐れがある。 同国北東部の農村地帯アンパネフェナ(Ampanefena)にあるたった1本だけ舗装された道路で、若者たちは日本製のオート