特殊塗料製造のBAN-ZI(バンジ、千葉市)は主力のさび止め塗料の海外展開を進める。2023年から本格的に欧米やアジアでの販路を開拓している。同社の製品はさびた鉄の上からそのまま塗れる。一般的なさび止めより高価な分、環境負荷の低減とモチのよさにこだわる。バンジは2010年に設立した。当初は代表の宮原万治氏が、アパートの一室で商品の開発をしていた。関係各社にさび止めの現物を送付したり、展示会に出
災害が発生した際、被災された方の健康面・精神面の不安を少しでも和らげたい――。空調設備工事大手の高砂熱学工業が、自治体の防災対策に寄与する設備の実証実験・運用を進めている。避難所の熱中症対策に主眼を置いた体育館用空調換気システム、そして再生可能エネルギーと再エネ由来の水素を活用するマイクログリッド(小規模電力網)だ。それぞれどのように機能するのか、開発責任者に取り組みの経緯と現在地について聞いてみた。 高砂熱学工業の研究・開発拠点である高砂熱学イノベーションセンター(茨城県つくばみらい市)向かいの同立富士見ヶ丘小学校。ここで今、新しい体育館用空調換気システムの実証実験が進んでいる。日中の最高気温が30度ほどあった6月末、体育館の中に入ると蒸し風呂のような暑さと湿気に覆われた。しかし空調機の運転開始から30分もすると、30度以上あった床面付近の温度が25度程度まで低下。災害時の避難所としての
トヨタ自動車は3年後に投入を計画している次世代のEV=電気自動車の生産に新たな手法を導入します。組み立て中の車が自走して次の工程に移動する仕組みなどで効率化を進め、工場への投資額を今の半分に抑えることを目指す方針です。 トヨタによりますと、2026年に投入する計画の次世代EVの生産ラインでは、現在のコンベアで車を運ぶ手法に代わり、組み立て中の車が自走して次の工程に移動する仕組みを導入するとしています。 この仕組みは愛知県の元町工場で一部、実用化されていて、センサーによる認識技術や自動運転技術を組み合わせることで、製造途中の車がコンベアのような低速で工場内を走行します。 また、次世代EVでは、車体を前部、中央、後部の3つに分けたうえで、前部と後部を大型の鋳造設備で1つの部品として一体成形する「ギガキャスト」という技術を採用するということです。 トヨタでは、こうした効率化によって生産工程を半減
国内の重工大手が次世代の発電燃料を100%使う「専焼」技術の開発を急ぐ。IHIはアンモニアで、神奈川県の拠点に加えて新たに兵庫県でも専焼用ガスタービンを開発する。川崎重工業は水素の機器開発に向け、関連事業部の人員を約2倍に増やした。石炭や天然ガスとの混焼から次のステップへ、先陣争いを繰り広げる。IHIは兵庫県相生市に発電所のボイラーを生産する相生工場を持つ。アンモニア燃料を100%使う専焼ター
ゴゴゴゴゴ……。うなり声のような機械音とともに、つまようじの山が出来上がった。長さ6.5センチ、太さ2.25ミリ。とがった先端を見ると、断面が二等辺三角形に加工されている。「世界に一つしかない機械です」。白い歯を見せてにっこり笑うのは、口腔(こうくう)ケア用品メーカー、広栄社(大阪府河内長野市)の稲葉修会長(81)だ。商品名は「ドクターピック」。三角タイプは丸形のものより歯間部に合った形状で
クボタがトラクターに取り付けて除草したり肥料をまいたりする作業機「インプルメント」の事業に注力している。従来はトラクターの陰に隠れた脇役だったが、2010年代からM&A(合併・買収)で海外メーカーを次々傘下に収めるなど動きが激しい。世界最大手の米ディアと違いをどう出すか、常に世界戦略を見直して競争力を高めようとしている。「トラクターは馬のようなもので、実際に作業するのはインプルメントだ
樹脂やセメントに混ぜて強度を高める「ガラス繊維」。自動車部品や建築部材、家電など実は身近なものに使われている。日本電気硝子は特殊ガラスの国内シェアトップで、世界でも3位以内に入る。ガラス繊維の細さは髪の毛の10分の1ほどで、溶かしたガラスを糸状にする特殊な工程を経て作られ
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